2019年の振り返り
昨年の年始にこんな投稿をしていました。
目標でもなんでもなくて、こんなことができたらいいなという願望だったのですが、読んでみると「成長」するために過去の自分を取り戻しにいくような、そんな感覚がしました。
(書いてるときには、そんなことは思ってないのに)
今の子どもがどうだか知りませんが、私が小学生の頃は友だちと遊ぶ前に必ず自分の家にランドセルを置きに帰っていました。スマホもないですから、お母さんに顔を見せて、これから誰とどこに何時まで遊びに行くのかを伝えてから、軽くなった体で家を飛び出しました。
そんな感覚で、自分が背負っていた自分を表す象徴のようなものを肩から降ろしてもう5年くらいが経とうとしています。音楽大学を中退してから、もうそんなにも経つのです。
それなのに私はまた、今年のはじめに「ピアノ」を買いたいと書いて、勢いで購入しました。どういう風の吹き回しか、と自分でも思いましたが、一番大きな原因は引っ越しをしたことだと思います。
家が広くなり、ピアノが置けるようになった。
実家に帰れない状況から、結婚して自分の帰るべき場所がちゃんとできて、長旅していた間に放置していたものを「元気してた?」と取りに戻ったような年でした。
埃が被った私の手に、あの頃の感覚はすぐには戻らないけど、私の人生の一つのパーツでありルーツであるものが手元に戻ってきた。そんな気持ちです。
そういえば、高校のときに一緒に音楽を学んでいた友だちも、一度は一般企業へ就職したけど、今は中学校の音楽の先生をやっているそう。そうやって戻ったり、また旅立ったりすることもあれば、ずっと同じ旅を続ける人もいて、周りの人の変化にも「嬉しさ」や「驚き」が多い年でもありました。
自分は変化したのかと言うと、立場が変わったりしました。誰かの上に立っているという気持ちは無く、その人が立っているその下の地面やその人が歩いてきた道に興味が湧くようになりました。同時に、自分自身もなぜここまで歩いてきたのか、今どこにいて、これからどこに歩きだすのかを考えるようになりました。
2018年と同じくらい2019年も忙しくて、前に前にと進んできたことには変わりがないけれど、自分のすきなことを大事にしながら細く長くやってみようということが唯一の違いで、その違いがあったからこそ自分がこれから何をやっていくのかを考える良いきっかけになったのかもしれません。
そんな私の新たな「成長」を後押ししてくれた「過去の自分たち」に感謝しながら、続きは年明けに考えようと思います。
今年も大変お世話になりました。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします:)
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