ソチオリンピック後の真央ちゃんの運命に「クリミアの併合」が影響した可能性について私は推察し始めた

もしかしてソチオリンピック直後のロシアによるクリミア併合が、真央ちゃんの運命にも強く影響したのかもしれない。その出来事を真央ちゃんの「マネジメント」が必要以上に重く受け止め、これを「口実」として真央ちゃんの運命からタチアナ・タラソワを消し去ることが賢明だと判断したのかもしれない。

そうだとすれば、それは小賢しい人間の過剰な反応であり、政治的に偏った配慮である。歴史の知恵がなく、根源的に人間の愛に反し、信頼を破壊する。現実をそのような「政治的な目」でしか見れない「一つの目」の人間的な判断。バンクーバーオリンピックの悪はまさにそのような政治性への耽溺にあった。

このような推察をする十分な根拠がある。実際にソチオリンピックのシーズン以降、日本で「タチアナ・タラソワについてあまりにも語られない」からである。真央ちゃんの口からタラソワの名が出されることが不自然に少なすぎる。日本のメディアで両者の親愛と信頼の関係について全く触れられなくなった。

ソチオリンピック後の真央ちゃんの運命に「クリミアの併合」が影響したかもしれない、という可能性を思いついたのは、つい先日のことであった。そのようなことは私には思いもよらなかった。もしそれが真実だとすれば、そんなしょうもない決定をする「日本人」への深い失望を生むことになるからである。

すなわち、そのような遠方の政治的な事情のために(あなたたち日本人と「クリミア」との間にいったいどのような具体的な関係があるというのか)、ソチオリンピックから一年も経たないうちに、まさにそのオリンピックの文化的な出来事の主な「源」であり「恩人」であるタラソワを切り捨てるような「不義」が同胞である日本人の間でなされたかもしれないとは、思いもよらないことだったからである。

そのような「大人」の決定について真央ちゃんが一方的に知らされたのが、2014年の冬の始めの頃だったのかもしれない。当然、その重大な「裏切り」によって、真央ちゃんの命の力は大きく削られることになる。しかもその「翼をもがれた」状態で、次のシーズンに競技に復帰することが求められている。

2014年の末に、今まで見られなかったような真央ちゃんの「苦悩」の表情が現れた。その表情から判断して、その背後にはこのような事情があったのではないかと推察することができる。

そして2015年に真央ちゃんが「蝶々夫人」を演じたことには、このような意味があったのかもしれないと、私は初めて気づくことができた。それはまさに「不義」についての物語であり、まさにそのゆえに「自ら命を断つ」ことになるからである。

あの頃に真央ちゃんは「魂の半分(ハーフ)」をすでに失ってしまっていたようだった。それを私はリアルに感じていた。その状態が現在まで続いている。

漫画「ねこぢるうどん」のあのエピソードを思い出している(「たましいの巻」)。「にゃーこ」がある時に「たましい」の半分を失ってしまい、「ばか」になった。しかし弟である「にゃっ太」が失われた半分を見つけてきて、「にゃーこ」は最終的に元に戻った。


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