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Photo by
ryoumemto
自分自身を推しにする
少し前、推しを探していた。
これまでアイドルにハマったことはない。
アニメは、昔は何個か見たけど、
このところはほとんど見ていない。
音楽は、好んで聴くのはいくつかあるけど、
ライブに行くようなことはない。
ファンクラブにも入っていない。
強いていえばアップルは好きかもしれない。
でもApple Watchは最近静かな目覚まし時計と化している。
*
色々考えてみたけれど、なにも見つからなかった。
そんなこんなで、私には推しがない。
本当は家族と言いたいが、
これは危険なので推さないようにしている。
なので壁紙は大体デフォルトで入っている何かだ。
なぜかというと、子どもはそのうち親の手を離れる。
妻も、先立つかもしれない。
推してしまうと、離れた時が怖い。
いわゆるロスというやつだ。
*
そんななかでいいことを思いついた。
それがタイトルの「自分を推す」ということ。
自分であれば、引退することもないし、死ぬ時も一緒だ。
自分に依存しても、困ることはない。
人に期待して、悲しい気持ちになるのも同じで、
自分に期待すればいい。
自分が期待に応えなかったなら、自分で応える努力すればいい。
期待に応えられない自分も認めて、それすら推すのもありだろう。
「ちょっと抜けてるところが可愛いんだよねー」と。
推しに対してなら、言えるでしょう。
*
「みんな自分が1番可愛い」ってよく言うくらいだから、
本当は総国民自分推しであるはずなんだろうけど、
言ってる自分も、胸張って自分推しになれる気は、まだしない。
自分の人生を楽しむべく、一歩ずつ準備をしている。
その暁には、堂々と自分推しを宣言したい。