グランフェッテの時の手拍子はタブー?プロ・アマチュアダンサー・鑑賞者900名から意見を聞いてみた。
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Всем привет!
皆さん、こんにちは!まおちかchannelのまおです。
気がつけば9月も後半戦ですね。
そろそろ夏もお別れといったところでしょうか。
例年よりも暑い日が長く続いたロシアでも、来週からは一桁台の気温になるようで、とても悲しいです🥲
今から冬に向かっていく季節が1番嫌い…
どうしても気持ちが落ちてしまい憂鬱な日が続きます。
ロシアの夏は湿気が少なくとても過ごしやすくて大好きです。いつもは8月末までは日本にいますが、今年は8月上旬にはロシアに戻ってきたので、気持ちの良い季節をたくさん堪能できてハッピーでした!
さて、今回は以前から個人的に気になっていた、たびたびバレエ界でも論争が起きる、「グランフェッテの時の手拍子問題」について、考えていきたいと思います。
ご存知の方が多いと思いますが、グランフェッテとは、バレエ作品の中の最大の見せ場であるグランパドドゥ(男女が一緒に踊る)のコーダに組み込まれていることが多い、女性がみせる回転の大技です。
通常、16回や32回など連続して行うことが多く、片足を床に下ろさず、鞭のように振り動かしながら、もう片方の軸となる足のみで連続して回っていく、とても難易度が高い技になります。
白鳥の湖第3幕より黒鳥のグランパドドゥや、ドン・キホーテ第3幕より結婚式のシーンのグランパドドゥの中に入っている32回のグランフェッテはとても有名で、皆さん目にしたことがあるのではないでしょうか?
こちらかなり古い動画ですが…↓
多くの方の憧れでもあるこのグランフェッテですが、プロのバレエダンサーが集結するガラコンサートや、バレエ団の公演でこの技を披露するダンサーがいた際、よくXでこんな鑑賞レポートを見かけます。
「グランフェッテで手拍子が起きて気分が悪かった」
「手拍子が起こって、ダンサーが可哀想だった」
「手拍子は公式で禁止にして欲しい」
(実際に手拍子をしないように注意喚起している公演主催団体やバレエ団もあるようです)
このように、グランフェッテでの手拍子はタブーとされていることが多いようなのです。
確かに、グランフェッテのシーンでは、音楽自体も盛り上がるテンポのものが多く、また、ダンサーが大技を行っているというのもあり、お客様から手拍子が来ることはよくあります。
ただ、プロバレリーナの私自身、これまでそれに関して何とも思ったことがなく、むしろ嬉しいとさえ感じるタイプだったので、初めてその意見を目にした時は大変驚きました。
また、これまで実際に周りのダンサーから、手拍子が嫌だという意見も耳にしたこともなかったため(単純にその話にならないだけかもしれませんが…)どうしてタブーになってしまったんだろうと興味が沸きました。
もちろん、バレエはもともと貴族が楽しむ文化だったということから、品格やマナーを守る必要がある…などという考えも含まれているのかもしれません。
そう言われたら確かに…とも思うのですが、今回はその観点からの話は一旦置いておいて、単純に私が気になった「実際、グランフェッテの際の手拍子について、バレエ関係者はどう思っているのか?」を、プロバレリーナ、プロ以外のダンサー、あるいはバレエを鑑賞される方、それぞれの立場から、事前にInstagramとXで集めたアンケートの結果も踏まえながら、考えていきたいと思います。
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