君は応答できるかのか!
時の流れ方も 弱さの意味も違う
でも最後に決めるのは さっきまで泣いていた君
行ったり来たり できるよこれから
忘れないでね 大人に戻っても
小説を読んでガーン!となった今村夏子さんの「こちらあみ子」
(このガーンは感動体験のガーン)
この映画化は凄すぎる。
あの小説で感じたガーン!アゲイン。
繋がらないトランシーバーに叫び続けるあみ子の「応答せよ。応答せよ。」に、私は答えられるのか…
小説を読んだ時は、受け手側からあみ子を見ていた。
映画はね、すごい。
あみ子が見てる世界があった。
傷つける人、弱っちゃう人、逃げちゃう人、色んな人がいたけど、あみ子との違いは、世界に対する進入角度だ!
(あみ子、垂直。きれいに垂直。)
裸足でスキップ(もどき)しながら、海へ。それがあみ子の世界への触れ方。
おいでおいでしてるオバケに
バイバイするあみ子。
(心臓張り裂けそうなった)
あみ子は同じ世界に生きてる。
オバケなんていない、この世界に一緒に生きている。
オバケなんてないさ。
オバケなんてないさ!
お兄ちゃんが「ほくろオバケ」のくだりで、あみ子を悟すシーンがめちゃ良い。
お兄ちゃん、まじでいい子なんよ。
あと気持ち悪いとこ100億個あるのに言わない同級生もな。
あの子もいい子なんよ。習字ちゃんと見たげて。
良い小説。良い映画。
良い夏です。