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スピッツの新曲「紫の夜を越えて」はラスト1行まで絶対にきいてくれ!


スピッツを語ることは自分の人生を語ることとなってしまう。
だから、ちょっと恥ずかしい。
それでいて、興味をもってもらえると嬉しくてバカみたいに語ってしまう。自分の人生について。(1番めんどくさいやつ)

なるべく冷静に、そう、冷静に。
大好きなスピッツを、1人でも多くの人に聞いてもらえるよう、クールに紹介をできるようになりたい。自分の人生抜きで。

何でかっていうと、スピッツの新曲を聴いてほしいから。あなたに。
何でかって?それはもう、理由は1つ。
『スピッツの新曲をリアルタイムで聴けるという人生を、そんな奇跡を棒に振るでない。』
これに尽きます。


よく考えて。
うちらは、奇跡の時代を生きている。
ONE PIECEの新刊を、
西川美和の新作を、
スピッツの新譜を、
どれもリアルタイムで体験できるなんて…!


正直、ONE PIECEはエースが死んでから読んでないし、西川美和はこの前超久しぶりに最新作見たって感じなんですけれど…
え!わ!!もうなんか自分の人生絡めそうな文章になってきてしまった…こわっ!無意識に自分語りはじめそうな自分こわっ!


ほんまにここまでの前置きを全部蹴散らして、言わせてください。
スピッツの新曲!!!!
最高!!!!!!!!!



くぅぅ〜…
良いですね、良きですね、良かとですね!!!!!


スピッツが新曲出すよ!ってなり(歓喜)
最初に『紫の夜を越えて』ってタイトルだけを見たスピッツファン、きっと、たぶん全員、あの曲を思い出しました。(はず…)

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大名曲!夜を駆ける!!!
三日月ロックのオープニング曲。
大好き。
夜を駆ける→水色の街の流れ、毎回鳥肌たつぐらいに愛しております。



そう、その「夜を駆ける」から約20年。
「夜」を駆けていた2002年。
「夜」を越えていく2021年。

「夜を駆ける」を聴くと、薄っぺらなスニーカーごしに直接触れるアスファルトみたいな、硬さと冷たさを感じる。
都会のネオンみたいなチカチカした光。
そこから、逃げ出すみたいに、自分だけの光を目指して駆け出す、15の夜。(尾崎になってしもた)


20年経った。

尾崎はどうなった。




「紫の夜」には、全くといっていいほどに、足の裏の感覚がない。足の裏、ふっわふわ。
うん、尾崎、飛んでる。
砂の風のなか、目ぇ潤ませて、飛んでますよね。

「夜を駆け」ていた時、「君」とは目と目があう距離にいたけれど、
「紫の夜」では、「君」は冒頭に登場したっきり。しかもその冒頭の歌詞がこちらです。

君が話してた美しい惑星は
この頃僕もイメージできるのさ本当にあるのかも

なんだろう…「君」…もう、いない?
わからん、わからないけれど、ちょっと距離感じます。物理的にも、精神的にも。
それでいて、「君」は、すごーーく大切で愛おしい人っていうのはわかる。目と目が会うたび笑いあっていた君なのかもな、って。「君が話していた美しい惑星」が、「紫の夜を越え」た先に、きっとあるんだろうな、って。
私は勝手に思い込んでいます。

そもそも「紫の夜」って何?どこ?なんで紫?ですやん。めっちゃファンが考察したくなるワードですやん。

ニュース番組のエンディングっていうお題で作ったって事なので、少なくともこの時世を反映している、とは思うんです。
っていうか、まじ、ほんまに、ここの歌詞すごくないっすか!?

画面の向こうの快楽匂いのない正義

言葉選び…天才すぎる…
「正義」に「匂いのない」ってつける事で、まさにまさにまさに、ずっと感じていた【謎の正義感を振りかざす人たち】の正体がわかった気がした。
【ニオイそうなアイラブユー】以来の「匂い」使いですわ…「匂い」使いの匠・草野マサムネ。

そう、それで!「紫の夜」ですよ。
ファンやから考察したがります。自己満足な考察を繰り広げたいですよ。

赤でも青でもなく、赤と青を混ぜ合わせた色。
夕焼けでも青空でもなく、3月25日午前5時半くらいの空の色。

美しいっす。
マサムネさんが、「紫の夜」にどんな思いを込めたのかは分からないけれど、
私にとっての「紫の夜」のイメージは、ちょっと怖いくらいの美しさ。

ふわふわと、まるで天国みたいな、地に足がついていないような、美しい世界。

…でも、もしかして、紫をつくりだしているのは、赤い血かもしれない。真っ青になった誰かの表情かもしれない。

「紫の夜を越え」る、っていうのは「紫」の正体を、ちゃんと目を凝らして見ることかも。

砂の風で目眩しを喰らわせられたとしても、
ちゃんと自分の目で確かめる。
自分はどこを飛んでいるのか、
紫の夜をつくっている正体は何なのか、
知ろうとすること。

…かもしれない。

この曲、ラストがまぁ…ほんまにまた最高ですやん。
(MVラストも最高!マサムネくんandさきちゃんの右手のシンクロ〜!なんぼでも見れる〜〜!)

曲を通して、ずっと「紫の夜」と表現していたのに、
ラストの一行だけ「紫色の夜」と情景描写になることで、一気に、ストンと足が地面に着くんです。

自分の足で起き上がりカーテンを開けたその瞬間、目に飛び込んでくる「紫色」。

あー、やっぱり美しい。


紫の夜がやっぱりまだ正体不明なままだとしても、
現実の空が、朝1番にみた空が美しいこと、そんな事が救いになったりする日もあるよね。

それでねぇ…
「紫色」の夜って、超えたら絶対に朝が来るんですよ。
きっと綺麗な朝日が見えるんですよね、紫色の夜は。

昼になって曇るかもしれないし、
夕方には土砂降りになるかもだけど。


それでも「君が話していた美しい惑星」は
目を凝らして見つけた先に、
カーテンを開けた夜の先に、
本当にあるのかも!







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