推しがどんな人かを再確認した話②
4公演目になると、公演中カメラ目線をたまにくれるようになった。
この日は週末で本国や海外からもマスターやペンがたくさん来ていた。
正直マスターがいると目線が来ないとわかっているので、まったく期待していなかった分少し驚いた。
目線をくれると言ってもただそれだけで、ポーズを取ったり笑顔を向けてくれるわけではなかった。
推しは割と機嫌に左右されることが多く、ほかのメンバーに比べると笑顔が少ないし、わかりやすく自分からファンサをするタイプではなかった。
それでもいつも以上に、楽しくなさそうだった。
今回の公演に、純粋な推しグルのペンではない撮りオタみたいな大手垢が入っていて、私の推しについて「やる気なかった。」といってくれたおかげで推しはやる気がないという話が広まっていた。
推しのファンサに波があることも影響して、推しを目当てに初めて来た人は違うメンバーに推し変をしていた。
推しが楽しくなさそう、テンション低い、機嫌悪い。
それをわかっていても目をつぶってただただ通っていた。
どうせ嫌われてるし、と開き直ったら本当に怖いものがないんだなと自分の変わりように今でもとまどう。
本当は笑顔の推しが見たいし、楽しんでほしかった。
そんなことは推しに望んでも叶うはずもない。
推しには何も求めてはいけないとつい最近悟ったばかりだから。
最終公演、推しは今までで一番笑顔が少なかった。
パフォーマンス中も思いつめたような表情をしていた。
最後のコメントで推しが泣いた。
もっと大きいステージに立てるように頑張る。という趣旨のことを話していた。
ああ、悔しかったんだ。
これまでの日本公演での推しの態度、表情、行動、何もかもが腑に落ちた。
私はとてもショックだった。
この日本での活動が彼にとって悔しい出来事で、
それに沢山通って沢山チェキを撮って沢山会いに行った私のこの日々は、
彼にとってきっとよくない思い出として残るんだ。
と思ったらとても苦しくなった。
正直、推しのグループが売れていないことについては事務所の問題もあるし、それ以上に推したちの姿勢も大きく関わっていると思う。
見えていない以上、推測でしかないが練習量も危機感も向上心も他の頑張っているグループに比べたら全然少なくて感じられない。
友達に薦められない。それがすべてだと思う。
推しがもっと大きいステージでパフォーマンスできるようになることについて、私がどうこうできるものでもない。
頑張れ。としか言えない状況がもどかしい。
公演の後、推しの特典会は大行列だった。
何十枚もチェキを撮っている人もいた。
大行列を見て苦笑いする推しを見たら可哀想になって、増やそうと思っていたセルカはあきらめた。
推しが泣いたことにショックを受けた私は気持ちの整理も出来ないまま列に並んだので、特にポーズを決めずに推しのもとへ行ってしまった。
どんなポーズ?と聞かれてもやりたいポーズもなく、推しがハートを作ってくれた。
撮り終わったらすぐに
と推しから言ってきた。
「고마워」と返すと
と言われた。
今までの私なら「絶対会いに行くね」とか言っていたと思う。
でも、あんな辛い思いをするのはもう嫌で韓国に行く気力もなかった私は「네ー」と軽く答えて立ち去ろうとした。
推しは「ネ~?ネーネーネーネー(´・ω・)ふふふ、あんにょーん。」と私をからかいながら見送った。
推しのテンションがよくわからなくて終わってからもずっと???となっていた。
今思うと、韓国で会おうね。なんてありきたりなことを言われてやっぱり嫌われているんだと思った。
しかもまた次の話をされた。
次に会うことより、毎日会いに来たことに触れてほしかった。
彼の中では「고마워」の中にすべて含まれてしまっているようだった。
推しはわたしにまた会いたいなんてみじんも思っていないだろうし、わたしがそう思ってしまうような対応しかしてくれない。
また来いよ(=お金落とせ)って言われてるみたい。
どんなに推しに嫌われていても、推しがやる気なさそうにステージに立っていても、ツーショットチェキの顔が笑ってなくても、結局顔が好きで、
降りるという選択肢を選ぶことができなかった。
なにより、他の同ペンも同じような対応をされて同じことを思っているということがわかって、仲間ができたことで強くなってしまった気がする。
今回の日本の活動を経て、長い時間推しを見続けてきて、推しがどんな人なのか、表面上でわかることから彼のトリセツが作れそうである。
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