姪浜ですら、皆さんの想像以上にアナログな世界だって話

地方の商店街や小さな町に足を踏み入れると、
都市部とは異なる、のどかな風景が広がりますが、
その裏側には「アナログ」な環境が色濃く残っています。

このブログを読んでいる皆さんはおそらく姪浜のことは知っていると思うので紹介は割愛しますが、
一応福岡市にあって、そこそこ有名なまちです。

そんな姪浜でもエグいくらいアナログなんすよ。笑

ちょこちょこ「地方はデジタル化が遅れている」とは耳にしていたものの、実際に現場で遭遇するとどれほどアナログな状況が続いているのかはわかります。

今日はそんな事例をいくつか挙げてご紹介します。

現金至上主義

地方の商店街では「現金払い」が圧倒的に主流で、
キャッシュレス決済の導入が進んでいないケースが多いです。

確かに納得の理由はいろいろあって

「電子決済端末を導入しても、
 お客さんが使ってくれないから意味がない」
「若い人は便利だって言うけど、
 地元のお客さんはお年寄りが多いし、正直必要性を感じない」

確かにそうなんです。
確かにお店からしたらそうなんですけど、、

頑なに現金主義を貫くことでまちの未来を奪っているのは確か。

現金払いの弊害で行列ができることも少なくなく、
それを見るたびに絶望の風を感じてしまいます。

「紙媒体」だけの広告

イベント情報や地域のお知らせなどの広告は、
いまだに「掲示板」や「紙チラシ」に頼っているところが多いのも特徴の一つです。

場合によっては、チラシ作りが得意な地元の方が、
一人で手書き作成しているケースも。

もちろん紙媒体を否定するわけではありません。
むしろチラシがうまく機能している時は、
良い結果につながることが多いので。

ただ、そういった紙媒体広告のほとんどって、
ファミリー層にばかり届くんですよね。

ポスティングをする際もファミリーマンションに入れるし
一気に配りたい時は小中学校と協力するので。

それ以外の層へのアプローチが正しくできない場合があるので、
広告の手札はたくさん持っておきたいと常々感じています。

紙活用の究極系

先日、商店会の会計係と話をしているときにもらったメモ。

2018年のカレンダーの裏に書いてありました。
これぞ究極のエコ?

事務連絡は「電話」か「FAX」

連絡手段として、いまだに電話かFAXしかできないことが多いのも、地味にきついです。

LINEやSlack、ChatWorkなどを使いこなして欲しい、

とは流石に思いませんが、
店舗を経営しててメールアドレスも持っていない場合も結構あるんです。

で、こちらは急ぎの場合は電話を入れますよ。もちろん。
ただ、急ぎではないが要件を頭に入れておいては欲しいケースや、報告連絡などのケースでは、文字だけエビデンスとして送りたいのですが、
その場合の手段がFAXオンリーなのはかなりキツい。

まず現役世代の多くはFAXを持っていません。
なんなら固定電話がないケースも結構あります。

デジタルかアナログか、どころじゃない話だと思っていて、
『向上心のない店舗』が多いまちがいかに危険か、という部分の話だと思うので、これは別の記事でまとめてみたいと思います。

「顔なじみ文化」がゆえ

地方では、「顔なじみ」文化が根強い。

普通に生活をしていて毎日だったり数日に一回、
顔を合わせることがある人同士が多かったりします。

だから、わざわざ連絡手段を広げなくても
そのうち会うだろう、で成り立ってるところもあります。

そうは言うものの

一見すると、「アナログ」がネガティブに残るまちでも、
人と人とのつながりを重視する文化や信頼関係が存在します。

それらの関係性や文化は、意外と無駄がなかったり、
地産地消を地でいける環境が構築されていたりします。

確かに、これはこれでうまくいってるんです。

このまま同じ人がずっといるなら、ね。

時代の流れとともに、まちも変化しています。
住む人も店も景色も変わっていくのです。

いい文化は残しながら、変化に適応していかないといけない。

かの有名なダーウィンの進化論
最も強いものが生き残るのではない。
最も変化に敏感なものが生き残るのだ。

最も変化に敏感なまちが生き残るはず。
変化は、文化や歴史を否定するものではないはず。

姪浜のご老人たちには絶対に見られないと
このブログを信頼して、最後にアイツの言葉を一言。

そんなに怖いか?「新時代」が!!!

いいなと思ったら応援しよう!