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MAZZEL 1st One Man Tour 2024 "Join us in the PARADE" 感想②

MAZZEL 1st One Man Tour 2024
"Join us in the PARADE" 10/16 大阪城ホール公演オーラスの感想です。

・曲名等のネタバレを含みます。
・レポではなくあくまで感想です。
私の心に沿った受け取り方をしているので諸々ご了承ください。
・この記事は前日と比べての感想になると思うので、1日目の感想を先に読んでいただいた方が分かりやすいかと思われます(読まなくても大丈夫なようにはします)。


大阪城ホール2日目。オーラス。
会場は昨日よりも大きな"期待"で染まっていた。
集大成を魅せてほしい、というよりこのツアーで会えるのは最後だからめいっぱい楽しんで幸せになりたい、という空気だったように思う。

そして、それは彼らも同じだったのだろう。

白い幕に映ったシルエットから、RYUKIのラップから。"最後だから、"という格別の気合いが伝わってきた。
1曲目「Fire」。RANの歌い出しは昨日もすごいと思ったはずなのに、それを超える迫力だった。
全員がスタートから最大火力で、たぶん実際に炎が出ていなくても見えていたと思う。
特にRANの"もうどうなったっていいさ"の本気度に危うささえ感じた。

なのに。
同じ人間とは思えないと感じてもおかしくないくらいの気迫だったのに。
全員が今までのどのライブよりも"アーティスト"を超えて1人の人間に見えた。

「LIGHTNING」と「Carnival」の前の雷鳴のSEかっこいいんだよな。
気迫を薄めて余裕をプラスしたパフォーマンスは、それでも一切集中力を切らしてはいなかった。
「Carnival」の歌う人がカメラの前に来て若干奪い合いみたいになるところ新鮮に感じて好きだった。

昨日と同じくSEITOの"会いたかったかMUZE!ばかやろう!俺らの方が会いたかったぜ!"という煽りとともにフロートで近くまで会いに来てくれる8人。
多分ここだったと思うのだけど、
SEITOの"俺言いたいことあって、、MUZE俺らとデートしよ! なあたっくん!"という言葉にちょっと困った顔で、"そうだね、デートしよ"と返したたっくんレアすぎてときめいた。

ちなみに「CAME TO DANCE」と「Get Down」今日はちゃんと聴けた。
EIKIが目に映るMUZE全員に手を振って指さしてってやってるのに、自分の歌うパートが来る瞬間に流れるようにマイクを口に当てて顔つきが変わって自然と歌い出すのプロすぎた。
「CAME TO DANCE」はやっぱりKAIRYUのフェイクが好きだ。シンプルに楽しいしアレンジとか掛け合いも多いしライブでこそ真価を見せる曲。
「Get Down」はこれは昨日も思った気がするけどトムくんがめっちゃ楽しそうだった記憶がある。

これは2日目に気づいたことだけど「K&K」の時の照明MAZQUERADE色だった。
上から紫色の広い光が出ていてステージとライトバンドが緑色。何となく青と赤のイメージがあったから少し意外に感じたけど曲に合ってて良かった。

照明、というか色って演出側の曲の解釈が見えるからちゃんと照明に凝ってるライブを見るのは楽しい。
特にペンライト、今回だとライトバンドがあるとその幅が広がってアーティストが想いを届ける為のアイテムの一部になれているのが繋がっている気がして嬉しい。
(もちろんこれは個人の意見でライト持たない派の皆様の選択も尊重していますとは言っておく。)

「K&K」と「Counterattack」は特に移動が多い(と感じるだけかもしれないけれど)ダンスで、派手なジャンプだったり細かい音ハメだったりを、
"MUZEこれを待ってたんだろ!"の言葉通り期待されていることが分かっていながら、360°から見られるセンステで期待の倍の倍超えてくるのやっぱりすごいなと思った。
スタンドから見たら画面で見ていたよりも大移動でびっくりした。


そして問題の「Waterfall」。
もうこの曲の全ての記憶が時間停止タイムにしかない。

まずナオくんがにやにやしながらRANの前に立って2歩くらい進めてから腕を上げて輪っかを作って中に入ってハグされている体勢を作る。
これはめっちゃ可愛かったしちゃんと元の位置まで戻してあげるの面白かった。

で、この次よ。EIKIに同じことしようとしたら動けないはずなのに何故か拒否するEIKI。ぽかんとするナオくんに自分から抱きつくEIKI。驚くナオくんの頭をポンポンして何事も無かったかのように元の位置に戻るEIKI。
いや、ちょっと待って?さすがにやばすぎる。
他担狩りの異名は伊達じゃなかった。
既に堕ちてる私でもちゃんと殺されたよ。オーバーキルだよ。

そんでこれまた何事も無かったかのようにRYUKIを攻撃しに行くナオくん。
いや、あなたも待って?え、これそんな軽く流せんの?日常なの?姫すぎません?

最後、昨日と同じようにSEITOの前に立ちしたからツンツンしていってちゃんと服めくって腹筋見せてほっぺにキスするナオくん。だいぶ照れてるSEITO。

次の瞬間ナオくんの"壊せプログラム"から曲が再開する。いや、ちょっと待って!置いてかないで。
昨日はこの切り替えで全員置いてかないのすごいって書いたけど、今日は全員ちゃんと置いてかれてるよ。

そんで1回くらいMCで触れてよ、この尊さどこにぶつけたらいいんだよ、

―――だいぶ取り乱してしまったけれどこれがリアルな感情なのでしょうがない。

以心伝心ゲームは昨日のさりーさんの功績が続いており実践系のお題が多かった。
詳しい内容は割愛するが、これだけ入っておきたい。私はSEITOのギャグだいぶ好きでした。1人でツボってるところにKAIRYUに追い討ちかけられた。


「DANCE SHOWCASE」も昨日より気合い入ってた感じがした。ブレイキンやっぱり派手で詳しくなくてもすごいのは分かるから見てて楽しい。
入れ替わりのRANも少しブレイキン踊ってて新鮮だった。
RANのポッピンは細かく見えてこそ凄さがわかるから花道でカメラの近くで踊るという魅せ方も考えられていていいなと思った。
たっくんとRYUKIのシンクロもカウントじゃなくて息が合ってる感じがする。あんなに全然違うのにこんなに仲良しで息ぴったりなの本当にすき。

で、また「Ain't no fun」でボーカル、ラップもやばいって魅せてくれる。
この唯一無二の個性の塊が8人いるのがMAZZEL。


残りの4人はまた全然違うものを魅せてくれる。「First Love」と「1st Date」って初恋の方が先っぽいけど歌詞的には前者の方が深い恋愛してそう。

4人の歌い方から伝わる心情が結構違っていて、KAIRYUが1番重い一世一代の恋って感じで、
EIKIが大人の簡単には踏み出せないまっすぐな恋って感じ、
ナオくんは不安より期待が勝っててちゃんと楽しめるだけの余裕を持っていて、
トムくんは学生の可愛さが残る恋って感じ。

トムくんのソロダンス終えた時の笑顔が以心伝心ゲームの可愛い顔よりずっと可愛かった。

8人集まって「Seaside Story」。
この曲が1番初々しい恋してる。
たっくんの"なあ前川MUZEがこっちみてる"って歌詞変えるとこ悪いなあと思う。
RYUKIの返しに"分かってるからやってんだ。お前は出しゃばるな"のニュアンスが含まれるようになればちゃんと成立する気がする。がんばれ。
スクリーンに花火が上がってから、ライトがオレンジの光で満たされるのが綺麗だった。
ファンが持つライトがオレンジ色に光るの温かみを感じてすごく好き。

「Fantasy」と「ICE」は大人な恋だな。
こう見るとMAZZELの曲ちゃんと恋って解釈できる曲多い。
「ICE」のRANソロダンスはR4SDでやったショーケースの経験がものすごく活きている気がする。

MAZZEL始まりの歌である「MISSION」もプレデビュー時から、いやオーディション時からものすごく進化している。
この1年半の努力の道のりが、繰り返されるMISSIONの更新が見える。

この日のMCは過去を語ったものが多かったから特にそう感じたのかもしれない。
MAZZEL自身の努力、応援してくれるMUZEの力、社長、仲間、スタッフさんの助けと信頼。
全ての重みを背負って、驕らず謙遜せずまっすぐに自分を語る8人がかっこよかった。
要約にはなるけれど少しみんなの想いを残しておこうと思う。

【KAIRYU】
城ホは何回も見に来たことのあるステージで、自信家の自分が初めて本当に挫折した場所でもある。
時間はかかったけどみんなのおかげで今ここに立てている。
今日はMUZEとして応援してくれているおばあちゃんがきていて、さすがに自慢の孫すぎるのでカイリューって大歓声貰っていいですか?
僕は強欲なので叶えたい夢がいっぱいある。
1つ1つ叶えていきましょう。

【NAOYA】
ナオも歓声貰っていいですか?
昔この城ホの前で路上ライブをしていて、いつか絶対城ホに立つという絶対無理やろって夢を持っていた。それが今叶っている。
自分がこの地で人生を変えるきっかけを貰ったように、自分もMUZEにそれを渡したい。
僕らの音楽で絶対にMUZEを幸せにするからついてきて。

【RAN】
(ナオくんのファインプレーで自然に名前が呼ばれる)
THE FIRSTを受けてから4年が経った。
自分がアーティストになれるのか、ダンスしかしてこなかったからから歌大丈夫かな、と不安だった。
でもMUZEのおかげでここまで来れた。
そして社長!こんな僕を見つけてくれて、MAZZELにしてくれて、ここまで連れてきてくれて、ありがとうございます。
世界行こうとかもっと大きいステージにとか、色々言ってるけどこれだけは忘れてない。
社長!俺、MAZZELでもこの国とるんで!一緒にこの国とりましょう!ついてきてください。

【SEITO】
(RANの熱いMCに)ok、この次ねw。
Mx2を、MAZZELを見つけてくれてありがとうございます。
何話すか考えていた時に頭に浮かんだ、りょんりょん先生の"自分を愛することの大切さ"について話します。
僕はずっと自分のことが好きになれなくてアーティストをめざしていたのに自分の声も嫌いだった。
でもそんな自分の声を唯一大好きだと叫んでくれる日高さんがいた。
アリーナにくるまで悩んだ時、話し合った時もMUZEのことを思い出して頑張れた。
だから、まず自分を愛してあげてほしい。人に愛を渡す前に自分を。俺はみんなに愛されてやっと愛を返せるようになったから。

【RYUKI】
はい、この次ね。
小さい頃からずっとダンスもラップやってきて、一緒に頑張ってた仲間がデビューして1人になって俺大丈夫かなって人生楽しくなくなって。
そんな時にテレビで、BMSGを見て俺ここにはいるんだって母に言って。
僕今そのBMSGで音楽やってます!
福岡公演でも舐めてる奴らぶっ潰すって言ったけれど今日も熱くなってるので言います。
俺らのこと無理とか何とか言ってる奴はひっくり返すからな!

【TAKUTO】
この次ね。(メンバーにもうそのくだりいいねんとつっこまれる)
2年前の今くらいが新潟合宿始まったくらいで。
ここに来るまで色々あって楽しいこと、嬉しいことも壁にぶち当たったことも。それはみんな同じだと思う。
そういう時、メンバーや社長に、音楽に、すごく救われた。
そしてライブに来てくれたMUZEの歓声。
僕は最高な社長の元でMAZZELで最高に音楽を楽しめていて幸せです。

【HAYATO】
RYUKIが20代になって10代は僕1人になった。
2年前まで高校生で感染症があってみんなマスクで前向いてご飯食べて、行事もなくて全然青春できなかった。
だから今MAZZELで2度目の青春をされてもらってる気分です。
これからも僕の2度目の青春に付き合ってください。

【EIKI】
最後だよ、やばいね。(泣きそうになるのを懸命に堪えている顔)
アーティストとファンだからじゃなくてMUZEのことが好きだから。好きな人のためにかっこよくなりたいし、好きな人だから会いたい。それに尽きる。
僕たちは好きな人に会いたくてずっとやってる。
会いに来てくれた人、来れなかった人、MUZEのおかげで生きていられる。
MAZZELはMUZEを幸せにする責任があるけれど、MAZZELを幸せにできるのはMUZEだけだから。
一緒に幸せになろう。約束。(小指を出して指切りのポーズ)
ありがとう、ずっと好きでいてください。


EIKIの誓いから始まる「Love Letter」。
アカペラ1音目から必死さが伝わってきた。
"まだ、まだ"のところ1つ目は届くように2つ目は祈りを込めて。
失いたくない大事な場所。そう感じているのは8人全員そうだけど、EIKIは特にそれを感じる。
"君と"が昨日はメロディに沿っていたけれど今日は自信を持った優しい語り口調だった。

昨日と同じくメンバーと目を合わせながら語るように伝えるように歌う8人。
この曲はMAZZEL8人の為の曲だと思っているから、想いの方向が私に来ないのが正しいと思っていたけれど、今日は自然と9人目のMAZZELに入れて貰えた感覚があった。


泣きそうな顔でくっつく8人。本当に幸せそうな顔で幸せだと叫ぶRAN。
彼らの居場所がMAZZELで良かったと思った。
またフロートに乗ってMUZEの近くまで会いに来る。
ただ楽しいだけじゃない感情、お互いに1回目のフロートの時とは違う、もっとこの時間を大切に、最高に、忘れないようにしたいと願っていたと思う。

涙腺が崩壊して歌えなくなったEIKIを微笑ましく眺める7人目とMUZE。
"がんばってるんだから 今日は任せたら?"とEIKIに歌うSEITOが優しくて。これが幸せなんだと思った。

「Holiday」の終わりでちょうど半周が終わって8人がSKY-HIのいるPA卓の前で揃って幸せそうな笑顔を見せる。もうほんとに。エモすぎる。
簡単な日々じゃなかったから輝く今日。
そしてここからデビュー曲に繋がるのがさらにエモい。

「Vivid」もデビュー時からとても進化したと思う。MAZZELもそうだしMUZEも。
一緒に楽しむがちゃんとできるようになった。
たっくんのソロダンスも私の位置からじゃ細かい動きは見えなかったけれど楽しいのは伝わってきた。


最後の挨拶。8人揃った綺麗なお辞儀。
"最後の祭りだぞ!分かってると思うが好きに楽しめ!"という寂しさを超える楽しさで埋めつくそうとする煽りで始まる「Parade」。
きっちりとしたコレオが付いているきょくだけど、この日のパフォーマンスで1番自由で楽しそうに見えた。最後の最後でまた1つギアを上げられた。

本当の最後の曲「MAZQUERADE」。
やっぱりこの暗転した状態から曲のパフォーマンスのみを行って何も言わずに暗転する、見てはいけないものを見ているような特別感。
曲が曲だから特に、MAZQUERADEに迷い込んだような感覚がする。
Paradeは終わるけどまだ次があるから、また会えるから、が見えるパフォーマンスが嬉しかった。

歌もダンスも想いも全部、MAZZELの個性を象徴していてこの8人がMAZZELだからこんなに応援したい、好きだと思えるのだと実感した。
この日のライブのテーマは"愛"だったのだと思う。
お互いに頑張って過ごす日常のご褒美にこんな幸せな1日が待っているから生きていられる。
ただ好きだから会いたくて、私たちの関係がアーティストとファンだからデートの手段の1つがライブである。
言葉から表情から音楽から愛を沢山受け取った1日だった。







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