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とまって

寒さのせいなのか胃が動かなかった。
音楽もあまり聞かなかった。
そんな1週間。

それでも、1日のはじまりの午後3時
自販機のちいさなおしるこは掌に熱くて
胃にしみじみとおいしかった。

切れそうに寒い朝、ラブホの前にまとめられたいくつかのゴミ袋。
白い髪を頬で切りそろえたいつもの彼女のチェックのロングスカートとくるぶしまでのブーツ。
「ああ服買いたいな。」
なんて。

夕暮れ5時はおそろしい。
そんな不思議な好きな本と
悲しくなる寂しくなる本を読んだ。
慣れ親しんだものは落ち着きをくれる。

無理に区切らなくていい。
無理にピリオドも句読点も打たなくていい。
日々にテーマと区切りをつけたくなっちゃう私。
生き急いじゃうとこ。

「馬鹿だなあ。大したことじゃないのに。」
だけど、なんだか新しいことが始まる気分。

かばんにはざらめ飴を1個忍ばせて。


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