#04サスティナブル調査隊
事業活動を通じて、根本的な社会課題解決を!
今日取り上げるお話は、Panasonicの活動です。
企業がSDGsに取り組む場合は、ショットで行う寄付や日本で蔓延る事前事業的なCSRと真逆の活動が必要です。
それは、企業が自ら行う事業を通じて如何に社会に貢献できるかが問われるからです。
過去のCSRというと、木を植えました!はい、環境を考えています。
それで一定の評価を得られたわけです。
しかし、SDGsの考えにおいては、どう周りに影響を与えるか、ESGの観点からは、事業との関連性はどうなのですか?と問われる事となるのです。
Panasonic NPOサポート ファンド
その様な中Panasonicは、「Panasonic NPOサポート ファンド」という形で、援助を必要とする団体に毎年協力しているとのことです。
この資金援助の枠を作って、毎年継続して実施するという事は素晴らしい事と思います。
しかしながら、この取り組みは、旧来の支援手法であり直接Panasonicの事業とは繋がりのない取り組みに感じられます。
そこでもう少し取り組みを見ていくと、下記の様な情報が出てきました。
節約と収入向上により、貧困の解消に貢献
2013年から2018年にかけて10万台以上のソーラーランタンを寄贈してきたそうです。
「光熱費を削減し、そのお金を自立につながる消費に回していくことは、貧困から抜け出す第一歩」
と、文中にありますが確かにスタートラインだと思います。
私はこのソーラーランタンを寄贈する事も素晴らしいと思いますが、その様な世の中に役立つ製品を生み出していることの方が遥かに素晴らしいことだと思います。
蓄積できた資産の中から、支援を望む人達へフォローしていくというアプローチも重要なことですが、世の中に今後も貢献するしいくためには、視点を変えた支援の手法を取り入れる必要もあります。
わかりやすいところでは、自社工場などでその国の人たちの雇用を生み出し、継続して関わりつつ、世の中のためになる製品を届けていくことが必要だと思います。
既にその様な事をもし実施されているなら、もっと世間に知らしめるべきだと考えます。
支援と事業の関わりは非常に難しいと思いますが、何とか結び付けていただきたい物です。