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#19サスティナブル調査隊
時代を写す鏡などと言われる「広告メディア」そこから日本におけるジェンダーの捉え方を見ていきたいと思います。
「ジェンダー炎上」の先駆けCM
「私作る人、ボク食べる人」というジェンダー差別を考える上で教科書の様に取り上げられるこのCMのフレーズ。
これは1975年に放送されたCMで、後のTVでの特集などで見たのか、私もなんとなく覚えています。
しかしその頃は特に何の違和感もなく受け入れていた様に思います。
しかし今見ると、日本の生活様式の概念が強く滲み出ている作品だと認識できます。
当時は、インターネットもなく批判の反応速度は緩やかでしたが、最終的には放映が取り下げられたとの事です。
男性目線のストーリーが不快感を高める
2017年「コックゥ~ん」というフレーズと内容が話題となったこのCMは非常にあからさまで、男性目線から見ても不快に思える構成となっています。
それは誰もが目にすることができるCMという媒体だからこ、不快に捉える人達も目にし、批判を受ける事となるかと思います。
このCMの構成は、男性の視点で撮影されており、そしてそこに映し出される女性の表現が、男性の妄想の中の女性像となっているというもの。
これをわざわざ商品のCMで演出して、このCMから企業は何をえようとしていたのだろうかと考えさせられる事象でした。
こちらは結局、ネットで7月6日に公開されたこの動画を翌日の7月7日に公開を中止するといった事態になっています。
こんな風に近年の日本においても、男性を中心とた社会の価値観を改める事なく表現し、当たり前に共感をえられるかの様に公共の場へ投入している状況です。
逆にこれにより、社会から批判を浴びる事で世間に認知さす「バズる」を狙った行為であるなら、さらに悪質であると考えます。
企業からのメッセイージを扱う様々な媒体
2019年にも大手企業がジェンダーにおけるバイアスを示唆する表現をSNSで行い批判を受ける事ととなってしまいました。
こちらはCMではないですが、企業のアカウントで呟いた自動車の運転に関する質問で、女性の能力に対して「女性の運転技能が男性より劣るかのような」表現をしたこというものです。
企業もこの表現に関して謝罪をし内容に問題があったと認めています。
これらの事象を見ると、まだ「ジェンダーを平等にする」という目標の認識すら頭の中にない日本の現状を表しているとも捉えられます。
時間をかけてでも、新たな認識を持てる様に周知と教育を行う必要があるという事です。
幼少の頃から学校などで学習する事はもちろんですが、社会で働く人々においては、企業がしっかりとサポートして、一人ひとりに認識させていく事が重要だと思います。
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