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#15サスティナブル調査隊

今回は「質の高い教育をみんなに」という目標に沿って日本の取り組みを中心に見ていきます。

折しも日本は、感染拡大防止策として3月より始まった学校の臨時休校で、働く親の対応など多くの問題が叫ばれる中、家庭で過ごす子どもたちの学習環境構築についても大きな課題となっています。

文部省も、この緊急的な休校において、児童生徒が授業を十分受けることができないことにより、学習に著しい遅れが生じることのないよう、可能な限り家庭学習を適切に課すよう関係各所へ伝達しています。

しかしながら現状は、具体的な策はなく各学校の判断に委ねている状況の様です。

文部省サイトでは、事務連絡と称し下記を掲載しています。

文部科学省の事 務 連 絡
タイトル:【臨時休業・Q&A】新型コロナウイルス感染症対策のための小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における一斉臨時休業に関するQ&Aの送付について

臨時休業に伴い児童生徒の学習に著しい遅れが生じることのないよう、各学校においては、可能な限り、家庭学習を適切に課すなど配慮いただきたいと考えていますが、文部科学省としては、各学校や教育委員会等における検討に資するよう、児童生徒の臨時休業期間における各教科等の家庭学習において考えられる工夫及び教材例について、令和2年2月 28 日付け初等中等教育局教育課程課事務連絡「新型コロナウイルス感染症対策のための小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における臨時休業に伴う教育課程関係の参考情報について」でお知らせしているところです。

そこで、家にいながらにして、学習するという取り組みについて、実際に学校では、どの様な対応をしているのか少し見ていきます。

インターネットの活用

まず始めに日本では、家庭へのインターネットの普及が90.87%という状況で、多くの家庭でインターネットを使ったコミュニケーションを取る事が可能となって来ています。
※(普及率)人口100人当たりのインターネット利用者数/グローバルノート - 国際統計より

この環境を活かして、子どもの様子や学習状況を学校の先生がフォローする取り組みが広がっています。

東京 小金井市の公立小学校では、ネット環境を利用して「朝会」を実施し学習内容を確認されたりしているとの事です。

現状としては、家庭で過ごす生徒らの学習の状況確認に留まっている様です。


また、東京都教育委員会では、臨時休業期間における児童・生徒の学びを支援するウェブサイトとして「学びの支援サイト」を開設し家庭での学習情報や教材を提供しています。

熊本市の小学校では、ビデオ会議システムなどを活用し、教室のパソコンと自宅にいる児童のタブレット端末を結んで、1人では学習が難しい外国語活動と国語の支援を企画されています。

既に英単語の発音練習や慣用句の使い方などを学んだりという取り組みを実施されています。

この様に外的要因を起因とする遠隔学習ではありますが、企業のテレワークの広まりとともに学校やその他の学習の現場でも、遠隔のコミュニケーションや学習に活用するシーンが、今後ますます増えてくるのではないでしょうか。

日本でのEdTechの広まり

文部科学省は、情報通信技術の活用について、2025年度までに児童生徒1人につき1台、教育用の情報端末が利用できる環境を整えるとしています。

これには、学習の方法に新たな試みを取り入れ、さらに情報活用能力を高める事により、これからの社会で求めらる人材を育成していくという思惑がある様です。

この状況を受け、「EdTech」というキーワードが日本でも急速に広まりつつあります。
アメリカや中国では、年々進化するテクノロジーを通じて学習の方法や学習環境の課題を解決するという試みが高かまり普及しています。

先行する他国を見習いながら、日本の事情にあったEdTechの普及を期待いたします。

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これらの学習環境の選択肢は、何かしらの理由で、学校へ通えないというハンディキャップを抱えた生徒への一助にもなるかと思います。

教育というのは、学びを得るために学校へ通い、教室の中で子供たちが集まり、教師から学習の指導を受けるという今までのスタイルに固執するのではなく、多くの子どもへ学びの場と手法を提供し、物事を知るという事に重点を置くべきだと考えます。

そうなれば、今の教育現場で抱える課題も解決するといった事が増えるでしょう。

〜その他参考資料〜
経済産業省 平成29年度商取引適正化・製品安全に係る事業
(EdTechや民間教育サービス産業創出に向けた基礎調査 )


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満足度向上研究所
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