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#07サスティナブル調査隊

砂糖作りから始まるサスティナブルな食品サイクル!

こんにちは、本日の題材は身近な調味料「砂糖」です。

ご紹介する取り組みは、三井製糖株式会社の事例です。
社名を聞いても「どんな会社?」となるかも知れませんが、赤と白のスプーン印のパッケージの砂糖と言えば、「あれね!」とイメージできる方も多いのではないでしょうか。

砂糖の生産量と消費量

最初にその三井製糖の事業の中心となる砂糖の現状について見ていきます。

日本では沖縄県・鹿児島県南西諸島の農家の約70%が、砂糖の原料となる「サトウキビ」を栽培しています。栽培面積の約60%を占め、農業産出額では約 40%を占めています。
この地域の農家の大きな収益源となっているんですね。

特集1 砂糖(1):農林水産省www.maff.go.jp

そしてサトウキビの主な世界の産地は、インドネシアのような赤道直下の地方から南半球のブラジル、オーストラリア、南アフリカや、北半球のエジプト、インド、中国の南部、タイ、メキシコ、キューバ、アメリカなどの熱帯、亜熱帯地方となっています。

サトウキビを生産するメリットとして、台風の強風に倒されてもまた起き上がり、水不足であっても雨が降れば新しい葉を出したりと、自然災害に強い作物という点です。

また、日本では離島で栽培されているため、輸送に日数がかかりますが、サトウキビ から加工された砂糖は保存が高く、野菜や果物などの生鮮食料品に比べ有利な作物ともいえます。

しかし、日本では「甘さ控えめ」で砂糖の消費は減少傾向です。
そこで、世界に目を向けて見ると、砂糖の消費量が日本よりはるかに多く「甘さ大好き」な国もあります。

特に東南アジアは砂糖の消費量が多く、魅力的な市場です。三井製糖は、シンガポールの砂糖メーカー「SIS」を買収し、多様化するアジアの甘味需要と高級品市場へ活路を見出されているようです。

サトウキビを使い尽くす三井製糖

この会社の事業活動に欠かせない砂糖の原料であるサトウキビは、多くの植物に比べ光合成や水利用の効率がよいらしいです。

その特徴から植物が育ちにくいといわれる沖縄やタイなどの半乾燥地域でも丈夫に育つ植物なのです。

そして、砂糖の製造過程でサトウキビの枝葉や糖分の少ない部分は畑に戻され畑の肥料に活用されています。

サトウキビは、砂糖という資源として食卓で活用されるだけではなく、その製造過程で出る副産物が燃料に有効利用されたり、さまざまな機能性素材に姿を変えたりと、大きな可能性を秘めています。

また、三井製糖は「サトウキビを使い尽くす」をテーマに研究開発を進めているとの事で、その取り組みは、 サトウキビ農業の安定化、高収益化による、農家の所得安定、増加はもちろん、多くの活用方法があるサトウキビのさらなる価値を創造する事業にも取り組んでいらっしゃいます。

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この自社の事業の中でステークホルダーを巻き込んで、収益をあげられる構造に取り組んでいるというところに共感を抱きます。

その産業が活性化することで雇用を生み、その地域の人々が生活に窮することなく地域産業の活性化に繋がる仕組みをさらに発展していただきたいものです。



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