ピザポテトという宇宙
「パンがないならケーキを食べればいいじゃない。」
と語ったマリー・アントワネット。
実はこの言葉には続きがあるのをご存知だろうか。
「パンがないならケーキを食べればいいじゃない。
もしケーキすらなかったら、ピザポテト食べればいいじゃない。いや、むしろ最初からピザポテト食えばいいじゃない。」
本来ならここまでで一節だとされているのだが、
権利関係などの理由で途中までが有名となった。
それほどまでに歴史とは不確かなものであり、
そして、それほどまでにピザポテトは偉大だ。
ピザポテトのなによりの凄さは、その圧倒的な「個」だ。
思い返してほしい。
あなたがピザポテトを食べる前。
また、食べてる最中。そして食べ終わった後。
一度ピザポテトを意識した瞬間から、
食べ終わって己の指を舐め終わるまで、
果たしてピザポテト以外の物事を考えた試しがあっただろうか。
脳内がピザポテト一色に染まり、不安や雑念の一切を忘れる。
例えるなら、
どこまでも続く真っ白な亜空間にぽつんと、
自分とピザポテトだけが向かい合って佇み、
言葉を介さずに対話してるかのような。
そしてその対話を通じて、
自我を超越し、意識の境界線が溶けあって、
まるで自らがピザポテトそのものになったかのよ……………
…は?
……はぁ?
次回「キャベツ太郎という銀河」
お楽しみに〜