思いもよらないことの続き
前回の続きになりますが、2022年1月初めに初期の乳がんという診断を受け、その後、どのような治療を行っていくかという話になり、手術をするということになったのですが。
がんは初期の乳がん。石灰化した白い部分にがんらしきものが見えたので、精密検査を受け、非浸潤がんというものだということが分かりました。聞いた時は、非浸潤がんがどういうものであるのかも分からなかったのですが、担当の先生の分かりやすい説明で理解納得することができ、その後の治療についての話を聞くスペースが心にできたのでした。
非浸潤がんは、乳管内にできたがんのことということで、手術をすることで取り除くことが可能であることを知りました。ただ、私の場合は割と広範囲にがんがあったため、乳房を全摘することも考えた方がいいということを告げられました。
まさか、という思いでいっぱいに。
初期(0期)であっても乳房を全て切除した方がいい場合もあるということを知って、ただただ驚きでいっぱいになって。そんな中、先生が続けて説明してくれてたのが、がんの部分だけを取り除く乳房温存手術も可能だと。その場合は、手術後に放射線治療が必要になりますよとのこと。
私は冷静に最後まで先生の話を聞きながらも、私の心はすでに決まっていて、先生の話が終わるとほぼ同時に、「全摘でお願いします」と伝えていました。
誕生してから半世紀以上たった今、色々なことを経験させてもらってきましたが、今の私がしなければならない事、まだまだあります。それを思った時に、少しでもリスクの少ない選択をした方がいいと思ったからでした。
子供を育てること、一人前になるまでの時間はできる限りサポートをするためにはという思いからの選択でした。仕事したいですし、子供の笑った顔みたいですから。
担当の先生は、それでも1週間という時間をくださって、もう一度よく考えてみてくださいねと仰ってくださいました。でも私の気持ちは変わることなく、2022年の2月の初めに全摘手術を受けたのです。
1週間程の入院となりました。朝、手術を受け、2時間程度で終わり、転移もなかったとのことを付き添いの家族から聞き、その日はベットの上で過ごしました。翌日には点滴や尿の管も外れ、ベットの上で上半身を起こし、普通食の朝食も始まり、ベットから起きて歩いたりもし始めました。
ただ、手術した部分から出てくる液体を通すドレーンという管は付けたままでしたので、その部分が外れないように気を付けて体を動かすことは必要でしたが。その管も術後1週間で外れ、翌日に退院となりました。
手術を受けて3か月が過ぎた今、手術した側の腕も徐々に上げられるようになり、以前のように仕事もしていますし、生活自体も変わらなく送ることができています。感謝の日々です。
変らず生活できていること、本当に有難いです。変わらず生活できている中で唯一変わったことと言えば、すべての物事に、人に感謝の気持ちを持つことができるようになったこと。「有難い」「ありがたい」「ありがとう」「ありがとうございます」「サンキュー」「Thank you」。
今、ここにいることができることへの感謝、常に持ち続けていけたらなと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!