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27歳で自動車学校に通い始めた話


○なぜ学生の頃にとらなかったのか
 学生時代は学費の支払いで教習所に行けるお金を作ることができなかった。
 周りの子達はは大学に決まると親が入学祝いで教習所のお金を用意してくれた人が多く、羨ましくて自分が惨めに思えた。
 部活やサークルには当然入れず、大学の勉強とバイトに注力した。そのおかげか成績で1位を取れたし大手に就職できたことは良かったと思う。

○なぜ今頃になって取ったのか。
 大学に卒業するまでの22年間、毒親に自信と自己肯定感を奪われ続け、それを払拭するために4年ほどもかかってしまった。人生で1番貴重な20代前半を解毒するために使わざるを得なかった。
 ただ、「もっと自由に生きていこう」「どうせいつか死ぬし、それまでに諦めてたけどやりたかったことをやろう」と思い、社会人で残業もしながら夜は自動車学校に通い続けた。4ヶ月ほどで卒業検定に合格することができた。自動車学校の教員や受付の方、毎回いつも送迎してくれていたドライバーの方々にはお世話になった。特に社会人の教習生は珍しいらしく、ドライバーさんはよく自分と雑談をしてくれた。

○最後に
 自動車の運転は怖いイメージがあったし、運動神経や反射神経がそこまで良く無い自分には無理だと思っていた。路上教習はとても緊張したが、無事に卒業検定に合格できた。
 「始めるのが遅すぎない?笑」と他人に思われることは多いかもしれない。ましてや免許は取っても最初の一年は初心者マークだ。恥ずかしい思いもするが、他人の意見だからどうでも良い。

 俺の人生は、俺と俺を大切に思ってくれている人のためにある。

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