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【鉄壁財務の高配当株】ノエビアHD(4928)は買い時か?中期経営計画と直近の決算から、買い時を分析!!
こんにゃちは、まぬるねこ🐱です。
本日は、鉄壁財務の高配当株であるノエビアHD(4928)の銘柄分析記事です!
3分で読める無料記事なのでぜひ最後まで読んでください!
免責事項
-この記事は具体的な銘柄情報や筆者の取得目標価格などが含まれますが、購入推奨の意図はございません。
1. 銘柄概要
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銘柄コード: 4928
企業名: ノエビアホールディングス株式会社
上場市場: 東京証券取引所プライム市場
業種: 化学
企業規模:
時価総額: 約1,766億円(2024年10月17日現在)
従業員数: 約2,000名
ノエビアホールディングス株式会社は、化粧品業界において高級化粧品ブランドの展開を行う企業です。日本国内外で販売網を持ち、特にアジア市場での成長が著しく、品質と安全性に優れた製品を提供しています。スキンケア製品に強みを持ち、消費者からの信頼が厚い企業です。
2. 事業内容とビジネスモデル
主な事業セグメント:
化粧品事業: スキンケア、メイクアップ、フレグランスなど多様な化粧品ラインナップを提供。特に高級ブランドが好調で、リピーター率が高い点が特徴です。
健康食品事業: 健康維持や美容効果を目的としたサプリメントを展開。化粧品と健康食品のクロスセルを推進し、ライフスタイル全般に寄り添うサービスを提供しています。
海外事業: 主にアジア市場での化粧品販売を強化。特に中国市場において成長が顕著であり、現地ニーズに応じた製品展開を行っています。
収益構造:
化粧品事業が売上の大部分を占め、リピーターが多いことで安定した収益基盤を構築しています。健康食品事業の成長も著しく、化粧品と合わせたクロスセルで収益拡大を図っています。
ビジネスモデルの強み:
高級感と品質を重視した製品展開により、消費者からの信頼を獲得。ブランド力を活かし、アジア市場での成長が期待される中、海外展開を積極的に進めています。
海外展開の状況:
特に中国市場での拡大が進んでおり、現地での認知度を向上させるため、現地ブランドとのコラボレーションやマーケティング活動を強化しています。
3. 財務状況の詳細分析
財務指標:
PBR: 3.5倍
PER: 22.60倍
配当利回り: 4.26%
キャッシュフロー分析:
営業キャッシュフローは安定しており、積極的な研究開発費の投資や新商品の開発に充てています。財務キャッシュフローも健全で、配当政策の継続が期待されます。
自己資本比率: 約70%(推定)
流動比率: 約160%
負債比率: 約30%(非常に健全な水準)
4. 業績分析
過去3〜5年の売上高推移:
2021年3月: 51,841百万円
2022年3月: 51,272百万円
2023年3月: 61,629百万円
2024年3月: 62,552百万円(予想)
2025年3月: 63,000百万円(予想)
営業利益・経常利益・純利益の推移:
2021年3月: 営業利益 8,060.0百万円、経常利益 8,242.0百万円、最終利益 5,618.0百万円
2022年3月: 営業利益 8,557.0百万円、経常利益 8,970.0百万円、最終利益 6,383.0百万円
2023年3月: 営業利益 10,900.0百万円、経常利益 11,200.0百万円、最終利益 7,000.0百万円
2024年3月: 営業利益 11,024.0百万円、経常利益 11,495.0百万円、最終利益 7,800.0百万円(予想)
2025年3月: 営業利益 11,200.0百万円、経常利益 11,400.0百万円、最終利益 7,800.0百万円(予想)
1株益の推移:
2021年3月: 164.5円
2022年3月: 186.9円
2023年3月: 210.0円
2024年3月: 220.0円(予想)
2025年3月: 228.4円(予想)
1株配当の推移:
2021年3月: 205.0円
2022年3月: 210.0円
2023年3月: 220.0円
2024年3月: 220.0円(予想)
2025年3月: 220.0円(予想)
5. 市場環境と競争分析
業界全体の成長性とトレンド:
アジア市場での化粧品需要が増加しており、高品質な製品に対する消費者の関心が高まっています。ノエビアは、プレミアムブランドとしての強みを活かし、成長が期待されます。
市場規模と成長率:
化粧品市場は拡大傾向にあり、特に高級スキンケア製品の需要が増加しています。ノエビアはこの分野でのシェア拡大を進めています。
競合他社との比較:
資生堂やコーセーといった大手と競合。ノエビアは特にスキンケア製品の品質とブランド力で他社との差別化を図り、プレミアムセグメントでの競争力を持っています。
主要な競争要因:
品質、ブランド力、顧客満足度が主要な競争要因です。ノエビアはこれらの分野で優位性を発揮し、特にアジア市場での成長を支えています。
6. バリュエーションと投資判断
株価指標:
PER: 22.60倍
PBR: 3.5倍
配当利回り: 4.26%
アナリストの目標株価とその根拠:
目標株価: 4,889円(アジア市場での成長見込みと配当政策の堅持により、評価が高まる)
市場コンセンサスとその評価:
プレミアムブランドとしての成長が期待される一方で、割安感はないものの、高い配当利回りと安定した成長が魅力。特に長期保有を前提とする投資家に適した銘柄です。
投資スタンス:
高い配当と成長ポテンシャルを併せ持つ銘柄。ブランド力と市場拡大が期待され、インカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙える点が特徴です。
7. 最近のニュースと話題
最新の企業発表:
新しいスキンケアラインを発表し、高級化粧品市場でのプレゼンスを強化。特にアジア市場での販売拡大が期待されています。
市場での話題や評判:
高級化粧品の品質とブランドイメージが市場で高く評価されており、特にESG投資家からの注目が集まっています。また、堅実な配当政策が投資家にとって好感を得ています。
投資家の注目ポイント:
高配当と持続可能な成長: 配当利回りが4.26%と高く、ブランド力と持続可能な成長に基づく収益性が長期投資家にとって魅力的です。
8. 直近中期経営計画の注目ポイント
日本市場でのイノベーションと持続的利益創出
説明: ノエビアホールディングスは、日本市場における製品やサービスのイノベーションを通じて、持続的な利益を創出することを目指しています。国内の顧客ニーズに応える新製品の開発と、効果的なマーケティング戦略を展開し、競争力を強化しています。また、高品質で差別化された製品ラインアップを提供することで、収益力の向上を図っています。
将来の業績への影響: イノベーションの推進により、国内市場でのシェア拡大が期待されます。新たな顧客層を開拓し、ブランドの価値を高めることで、2024年9月期の売上高を630億円に引き上げる計画です。
ブランド価値の向上
説明: 同社は、ブランド力の強化を経営の柱とし、ブランドロイヤルティの向上に注力しています。マーケティング活動や広報戦略を通じて、ノエビアのブランドイメージを向上させ、顧客の信頼を深めています。また、品質保証体制を強化し、ブランドに対する信頼性を高めています。
将来の業績への影響: ブランド価値の向上は、長期的な顧客関係の構築とリピート率の向上に寄与します。これにより、競争が激化する市場でも優位性を確保し、持続的な収益成長が見込まれます。
人材、組織の多様化加速
説明: 多様な人材を採用・育成し、組織全体の柔軟性と対応力を高めることで、ダイバーシティ経営を推進しています。特に、女性管理職の育成とグローバル人材の採用を強化し、国際競争力の向上を図っています。また、働き方改革を進め、社員の働きやすさと生産性向上を目指しています。
将来の業績への影響: ダイバーシティの推進により、多様な視点を取り入れた経営が可能となり、イノベーションが促進されます。これにより、組織の競争力が強化され、企業全体の成長に寄与することが期待されます。
研究開発・生産・物流の多様化加速による競争力強化
説明: ノエビアは、研究開発から生産、物流に至るまで、サプライチェーンの多様化を進めています。生産拠点の効率化と物流網の強化を図り、コスト削減と供給安定性の向上を実現しています。また、新しい製品開発に資源を集中させ、競争力のある製品をタイムリーに市場に投入する体制を整えています。
将来の業績への影響: サプライチェーンの強化は、製品の供給力と市場対応力を向上させ、企業の収益性向上に貢献します。生産性と効率性の向上により、競争の激しい市場で優位性を維持することが可能となります。
変化に対応できる経営の推進
説明: 市場環境や顧客ニーズの変化に柔軟に対応するため、経営体制の見直しを進めています。迅速な意思決定を可能にする組織体制を整備し、リスク管理の強化や変化対応力の向上に努めています。また、デジタル技術の導入を進め、業務の効率化と顧客対応の強化を図っています。
将来の業績への影響: 変化に対応できる経営体制は、予期せぬ市場変動に対しても迅速に対応できるため、リスクを最小限に抑えつつ、収益性の向上に寄与します。これにより、持続的な成長が支えられ、企業価値が向上することが期待されます。
9. 直近決算の注目ポイント
売上高と営業利益の動向
2024年9月期第3四半期において、ノエビアホールディングスの売上高は前年同期比2.9%増の482億円となり、営業利益も2.7%増の90億1,500万円に達しました。化粧品事業が売上高の79.0%を占め、前年同期比4.1%の成長を見せています。経常利益も2.3%増の91億6,900万円となりましたが、四半期純利益は4.4%減の44億9,000万円となり、コストの増加や経費の増加が影響しました。
セグメント別の詳細な業績
化粧品事業
売上高は381億円で前年同期比4.1%増、セグメント利益は3.0%増の96億600万円に達しました。スキンケアやベースメイク製品が好調に推移し、国内市場の需要が堅調に推移しています。広告費やプロモーション費用の増加によりコストは上昇しましたが、ブランド力強化のための投資として位置づけられています。医薬・食品事業
売上高は82億6,500万円で前年同期比4.4%減、セグメント利益は4.9%減の9億5,400万円となりました。特に栄養食品の需要減が影響しましたが、一部製品の価格調整によって収益性は確保されています。引き続き、健康食品や機能性食品の拡充を目指し、製品ラインの強化を図っています。その他の事業
売上高は18億7,300万円で前年同期比14.6%増、セグメント利益は32.8%増の2億2,200万円となり、堅調に推移しています。国内外の卸販売やオンラインストアの売上が好調で、特にアジア市場での販路拡大が寄与しました。新規事業開発にも注力し、収益の多角化を図っています。
減損損失と事業構造改善
ノエビアホールディングスは、コスト削減と事業効率化に注力しています。新製品の投入や設備投資の最適化を進めるとともに、国内外での販売チャネルの多様化を推進しています。また、ESG対応として、環境に配慮した製品開発と、持続可能な原料調達を強化しています。特に化粧品事業においては、自然由来成分の使用拡大とサプライチェーンの見直しを行い、持続可能なビジネスモデルの確立を目指しています。
財務状況と将来の見通し
2024年9月期通期の見通しでは、売上高630億円(前年同期比0.7%増)、営業利益112億円(1.6%増)を予測しています。化粧品事業でのブランド力強化と、医薬・食品事業での新規製品投入が売上拡大を支えると見込まれます。また、現金及び現金同等物の増加を活用し、M&Aや新規事業への投資を積極的に行う計画です。今後も収益性向上と成長基盤の強化を目指し、国内外でのマーケットシェア拡大を図る方針です。
まとめ
ノエビアホールディングスは、化粧品事業を中心とした持続可能な成長を目指し、ブランド力の強化とコスト効率化を進めています。中期経営計画のもと、国内市場でのシェア拡大とアジア市場への進出を推進し、グローバルな展開を視野に入れています。また、ESG戦略を通じて、環境配慮型の製品開発や原材料調達に取り組み、企業価値の向上を図っています。今後は、収益基盤の多様化と新規事業の開拓を加速させることで、持続的な成長を確立し、株主への還元を強化していく方針です。
10. 投資判断
株価: 5,300.0円(2024年10月17日時点)
時価総額: 約1,766億円
配当金(年間): 220.0円(予想)
配当利回り: 4.26%
総合評価: A-
ノエビアホールディングスは、高級化粧品市場におけるプレミアムブランドとして、品質の高いスキンケア製品を展開し、アジア市場での成長が期待されています。特に、中国市場をはじめとしたアジア地域でのシェア拡大を図っており、安定した収益基盤とともに、さらなる成長が見込まれます。22.60倍のPERと3.5倍のPBRは、プレミアムブランドに対する市場の期待を反映しており、割高感はあるものの、ブランド力や持続的成長への投資家の評価がうかがえます。
4.26%の配当利回りと安定した配当政策は、インカムゲインを重視する投資家にとっても魅力的な要素です。配当の堅持とESG戦略に基づく環境対応型製品の開発は、長期的に安定した株主還元と企業価値の向上に寄与するでしょう。
しかしながら、「A-」評価にとどまる理由は、同社の成長性が国内市場の成熟と競争激化によって一部制約される点です。また、競合他社である資生堂やコーセーなどの大手化粧品企業が、同じくアジア市場での拡大に力を入れており、競争環境がますます厳しくなる可能性があります。加えて、同社の高PBRは、株価に成長への期待がすでに織り込まれていることを示唆しており、短期的な株価の上昇余地が限られているかもしれません。
とはいえ、ノエビアホールディングスは、ブランド力を武器にしたプレミアム市場での安定的な成長と、持続的な配当政策を通じて、長期的なインカムゲインとキャピタルゲインの両方を提供する銘柄として評価されます。プレミアム市場における優位性と持続可能な成長を重視する投資家にとって、有望な投資先と考えられます。
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