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【堅実な業績推移で高配当を維持する不動産セクターの注目株】和田興産(8931)の買い時を、中期経営計画と直近の決算から分析!

こんにゃちは、まぬるねこ🐱です。
本日は、堅実な業績推移で高配当を維持する不動産セクターの注目株である和田興産(8931)の銘柄分析記事です! 
3分で読める無料記事なのでぜひ最後まで読んでください!

免責事項

-この記事は具体的な銘柄情報や筆者の取得目標価格などが含まれますが、購入推奨の意図はございません。


1. 銘柄概要

銘柄分析シート
  • 銘柄コード: 8931

  • 企業名: 和田興産株式会社

  • 上場市場: 東京証券取引所スタンダード市場

  • 業種: 不動産業

  • 企業規模:

    • 時価総額: 約152億円(2024年10月19日現在)

    • 従業員数: 約150名

和田興産株式会社は、神戸を拠点に関西圏でマンション開発を中心とした不動産事業を展開する企業です。マンション販売から管理までを一貫して行い、地元密着型のビジネスモデルで安定した収益を上げています。また、戸建住宅や商業施設の開発にも力を入れ、総合不動産企業として成長しています。

2. 事業内容とビジネスモデル

  • 主な事業セグメント:

    • マンション開発事業: 神戸市を中心に、関西圏で中高層マンションの開発・販売を行っています。高品質な住まいの提供を重視しており、地域住民からの信頼を得ています。

    • 戸建住宅事業: 住宅地の開発と戸建住宅の販売も行っており、主にファミリー層をターゲットに展開しています。安全で快適な住宅を提供することを目指しています。

    • 商業施設開発事業: マンション開発に付随して、商業施設の開発も行い、地域の利便性向上に貢献しています。

  • 収益構造:

    • マンション販売が主要な収益源であり、特に地元密着型の事業展開が特徴です。安定した需要があり、地域住民に支持されています。

  • ビジネスモデルの強み:

    • 地元に根差した経営戦略により、地域住民のニーズに応じた開発を実施し、継続的な需要を確保しています。さらに、販売後の管理業務も自社で行うことで、長期的な収益基盤を築いています。

  • 海外展開の状況:

    • 海外市場への展開は現時点では行っていないものの、地域密着型の国内事業に集中することで、安定した収益を実現しています。

3. 財務状況の詳細分析

  • 財務指標:

    • PBR: 0.48倍

    • PER: 5.10倍

    • 配当利回り: 4.75%

  • キャッシュフロー分析:

    • 営業キャッシュフローは堅調で、安定したマンション販売に支えられています。今後も設備投資や新たなマンション開発への積極的な資本投入が予定されています。

  • 自己資本比率: 約45%(推定)

  • 流動比率: 約150%

  • 負債比率: 約55%(健全な水準)

4. 業績分析

  • 過去3〜5年の売上高推移:

    • 2021年3月: 39,806百万円

    • 2022年3月: 42,785百万円

    • 2023年3月: 48,712百万円

    • 2024年3月: 45,800百万円(予想)

    • 2025年3月: 50,000百万円(予想)

  • 営業利益・経常利益・純利益の推移:

    • 2021年3月: 営業利益 2,737.0百万円、経常利益 1,918.0百万円、最終利益 1,267.0百万円

    • 2022年3月: 営業利益 3,837.0百万円、経常利益 3,162.0百万円、最終利益 2,100.0百万円

    • 2023年3月: 営業利益 4,528.0百万円、経常利益 3,820.0百万円、最終利益 2,330.0百万円

    • 2024年3月: 営業利益 4,500.0百万円、経常利益 4,150.0百万円、最終利益 2,500.0百万円(予想)

    • 2025年3月: 営業利益 5,000.0百万円、経常利益 4,600.0百万円、最終利益 2,950.0百万円(予想)

  • 1株益の推移:

    • 2021年3月: 114.2円

    • 2022年3月: 210.6円

    • 2023年3月: 233.7円

    • 2024年3月: 230.0円(予想)

    • 2025年3月: 237.0円(予想)

  • 1株配当の推移:

    • 2021年3月: 30.0円

    • 2022年3月: 46.0円

    • 2023年3月: 52.0円

    • 2024年3月: 60.0円(予想)

    • 2025年3月: 65.0円(予想)

5. 市場環境と競争分析

  • 業界全体の成長性とトレンド:

    • 不動産業界は安定成長が見込まれていますが、地域ごとの需要変動があるため、地域密着型のビジネスモデルが重要です。和田興産は地域に根差した事業展開で成長を続けています。

  • 市場規模と成長率:

    • 関西圏のマンション需要は堅調であり、特にファミリー層向けの住宅需要が高まっています。和田興産はこの需要に対応し、着実に市場シェアを拡大しています。

  • 競合他社との比較:

    • 大手不動産デベロッパーとの競争があるものの、和田興産は地元密着型の事業展開により、特定地域での競争優位性を保っています。

  • 主要な競争要因:

    • マンション開発におけるコスト効率、品質管理、アフターサービスが主要な競争要因です。和田興産はこれらの要因で優位性を発揮し、顧客からの信頼を得ています。

6. バリュエーションと投資判断

  • 株価指標:

    • PER: 5.10倍

    • PBR: 0.48倍

    • 配当利回り: 4.75%

  • アナリストの目標株価とその根拠:

    • 目標株価: 1,442円(安定した収益基盤と高配当利回りが評価され、割安感があると見られています)

  • 市場コンセンサスとその評価:

    • 配当利回りが高く、インカムゲインを重視する投資家に魅力的な銘柄です。特に、地元密着型の事業展開が評価されています。

  • 投資スタンス:

    • 安定した配当と地域密着型のビジネスモデルを持つ銘柄。マンション需要の堅調さを背景に、長期保有に適した銘柄です。

7. 最近のニュースと話題

  • 最新の企業発表:

    • 新しいマンション開発プロジェクトを発表し、地域住民からの期待が高まっています。さらに、商業施設開発も進めており、地域経済の活性化に寄与しています。

  • 市場での話題や評判:

    • 安定したマンション販売が続いており、特にファミリー層からの支持が厚いです。配当利回りが高く、インカムゲインを狙う投資家に好意的に受け入れられています。

  • 投資家の注目ポイント:

    • 高配当と安定成長: 配当利回り4.75%と高く、安定したマンション販売による収益成長が期待されています。地域密着型の事業展開が、今後の長期的な成長を支える見込みです。

8. 直近中期経営計画の注目ポイント

  1. 地域に根ざした総合不動産業への道筋

    1. 説明: 和田興産は、神戸・阪神間を中心に不動産事業を展開し、「地域に根ざした総合不動産業」への成長を目指しています。分譲マンションのブランド“ワコーレ”の強みを活かし、地域で圧倒的なブランド力を誇り、25年連続で神戸市内の供給棟数1位を達成しています。今回の中期経営計画では、地元に根ざした事業展開に加えて、地域拡充や新たな事業領域への積極的な挑戦を進め、事業の柱を確立することを目指しています。

    2. 将来の業績への影響: 地域での強固なブランド力を基に、さらなる事業拡大が期待されます。また、他地域や新分野への積極的な展開により、収益源の多様化と安定化が見込まれ、2026年度までに事業ポートフォリオの最適化を図ることが目標とされています。

  2. 人材戦略と外部アライアンスの活用

    1. 説明: 企業の成長を支えるため、和田興産は組織の強化に向けた人材戦略を推進しています。特に、外向き志向への転換を図り、外部のアライアンスを積極的に活用していく方針です。新たな事業分野や地域での展開を支えるために、多様な人材の確保と育成に注力し、持続可能な企業風土を構築することが重要視されています。

    2. 将来の業績への影響: 外部との連携を強化することで、事業拡大のスピードが加速し、新たな成長機会が生まれることが期待されます。また、多様な人材戦略により、組織の柔軟性と対応力が向上し、競争力の強化につながる見込みです。

  3. 社会的課題解決に向けたソリューション提供

    1. 説明: 和田興産は、ESG(環境・社会・ガバナンス)やSDGs(持続可能な開発目標)を重視し、社会的課題の解決に向けたソリューション機能の充実を進めています。特に、省エネ基準への対応や、再生可能エネルギーの導入、古民家再生事業など、持続可能な社会を実現するための取り組みを強化しています。

    2. 将来の業績への影響: 社会的責任を果たしながら事業を進めることで、持続可能な成長が見込まれます。また、ESG投資の増加に伴い、企業価値の向上とともに、顧客や投資家からの信頼を獲得することが期待されます。

  4. 数値目標とKPIの設定

    1. 説明: 2021年から2023年の実績に基づき、2024年から2026年にかけて売上高を1,224億円、営業利益を118億円、当期純利益を64億円とする数値目標を設定しています。また、ROE(自己資本当期純利益率)を8%以上、D/Eレシオ(有利子負債資本倍率)を2倍以内に抑えることを目指し、健全な財務基盤の維持と収益性の向上を図っています。

    2. 将来の業績への影響: 数値計画に基づく収益構造の転換と、事業セグメントの最適化が進むことで、持続的な利益成長が期待されます。また、財務の健全性が確保されることで、安定した企業運営が可能となり、株主還元や設備投資の充実にも寄与する見込みです。

9. 直近決算の注目ポイント

売上高と営業利益の動向

2025年2月期第2四半期(中間期)において、和田興産株式会社の売上高は前年同期比3.1%減の201億4,900万円となりました。営業利益は13.0%減の21億7,600万円、経常利益は14.8%減の18億2,400万円、中間純利益は16.1%減の12億4,200万円と減益傾向が続いています。主な要因として、建築コストの上昇や国際情勢による資源価格の高騰が収益に影響を与えました。

セグメント別の詳細な業績

  • 分譲マンション販売
    売上高は148億1,500万円で前年同期比9.0%減少、セグメント利益は30.0%減の15億4,400万円となりました。開発基盤である用地価格や建築コストの上昇が影響していますが、新規発売物件を中心に販売活動を強化し、契約戸数は263戸、引渡戸数は326戸を達成しました。今後は、引き続き販売活動を強化し、竣工済みの物件に対する引渡計画の推進が求められます。

  • 戸建て住宅販売
    売上高は9億1,300万円で前年同期比1.4%減少、セグメント利益は15.1%減少の7,200万円でした。契約獲得を目指した販売活動が進められましたが、契約戸数や引渡戸数は前年同期をやや下回る結果となっています。

  • その他不動産販売
    売上高は27億2,200万円で前年同期比38.1%増加、セグメント利益は223.1%増の6億2,000万円に達しました。賃貸マンションなど10物件の販売が好調に推移し、増収増益となりました。今後も、この分野での売上増加が期待されています。

  • 不動産賃貸収入
    売上高は16億4,700万円で前年同期比3.2%増加、セグメント利益は8.0%減の5億1,600万円となりました。住居系物件の安定した賃料収入と入居率の改善が寄与していますが、一部コスト増が影響し、セグメント利益は減少しました。

減損損失と事業構造改善

和田興産は、建築コスト上昇への対策として、効率的な用地取得や施工管理の強化に取り組んでいます。また、販売活動の強化と同時に、販売費用の最適化を図り、利益率の改善を目指しています。分譲マンション市場の堅調な需要を背景に、新たなプロジェクトの開発にも力を入れており、契約済未引渡戸数は627戸に達しています。

財務状況と将来の見通し

2025年2月期通期業績予想では、売上高400億円(前年同期比3.0%増)、営業利益49億5,000万円(9.3%増)、経常利益41億5,000万円(8.6%増)、当期純利益29億5,000万円(11.8%増)を見込んでいます。今後は分譲マンション事業を中心に、戸建て住宅販売や不動産賃貸事業の拡大を図り、安定的な成長を目指します。


まとめ

和田興産は、分譲マンションを中心とした不動産販売事業において、堅調な市場需要を背景に業績を維持しています。建築コスト上昇などの課題に直面しながらも、販売活動や効率的な用地取得を進め、収益性の向上を目指しています。また、資産管理や賃貸事業においても安定した収益を確保し、今後の成長を見据えた事業展開を進めています。環境の変化に対応しつつ、持続可能な成長戦略を実行していくことで、さらなる企業価値の向上が期待されます​。

10. 投資判断

株価: 1,367円(2024年10月19日時点)
時価総額: 約152億円
配当金(年間): 65円(予想)
配当利回り: 4.75%

総合評価: B+
和田興産株式会社は、神戸を中心に関西圏でマンション開発や戸建住宅、商業施設の開発を行い、地域密着型の不動産事業で堅実な収益を上げている企業です。マンションブランド「ワコーレ」を軸に、住まいの提供から管理まで一貫したサービスを提供し、安定した需要を獲得しています。特に地元に根差した経営戦略により、継続的なマンション需要に支えられています。

また、配当利回りが4.75%と高水準であり、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的な選択肢となっています。近年の業績も堅調に推移しており、2025年3月期には売上高50,000百万円、営業利益5,000百万円を予想しており、成長余地が感じられる状況です。

評価をB+とした理由は以下の点を踏まえたものです。

  1. 安定した地域密着型のビジネスモデル: 和田興産は地元密着型の戦略を軸に、安定した不動産開発事業を展開しています。特に「ワコーレ」ブランドは神戸市内で強い認知度を誇り、25年連続で地域内の供給棟数1位という実績を持っています。これにより、ファミリー層を中心に堅実な需要があり、業績も安定しています。

  2. 高配当利回りと割安なバリュエーション: 配当利回り4.75%は、投資家にとって非常に魅力的な数値です。また、PER5.10倍、PBR0.48倍と、株価の割安感も見られます。安定したインカムゲインを提供する銘柄として長期保有に適していると言えます。

  3. 成長の課題と外部リスク: 一方で、地域依存度が高いことがややリスク要因となります。主な事業は関西圏、特に神戸地域に集中しているため、地域経済や不動産市況の変動に影響を受けやすい点が挙げられます。また、建築コストの上昇が利益率に影響を与えており、これらのコスト増に対する対応策が今後の課題となります。

総じて、和田興産は安定した収益基盤高い配当利回りを持ち、長期的な資産形成を狙うインカムゲイン重視の投資家にとって魅力的な銘柄です。ただし、建築コストの上昇や地域依存リスクを踏まえ、さらなる事業の多角化や効率化が今後の成長の鍵となるでしょう。


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