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耳コピを出来るようになるために一番必要なもの

僕は今は津軽三味線をメインに弾いていますが、
色々な楽器を弾いてきたし、耳コピもしてきたので、
ほんの少しでも自分の経験が役に立てば嬉しいです。


高校生の頃、ギターが上手い友達が楽譜がない曲を
耳コピで弾いていたので聞きました。

『すごいな、どうやれば耳コピ出来るの?』
『気合い。』
『いや、もうちょっと具体的にコツを教えてくれよw』
『ん~、でもやっぱ気合い。』

と真顔で言われました。

どういう事だよ!やっぱ才能なのか!と当時は思いました。

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自分には耳コピなんて出来ないんだと
10代の頃は完全に諦めていたし、
20代前半の時も挑戦しては諦めていました。
でも、自分が耳コピをするようになって今思うことは、
精神論になってしまうけども、
耳コピはやっぱ「気合い」だな。ということです。


耳コピをするための方法はあるといえばあるんです。
音楽プレイヤーの機能を使って再生速度を下げたり、
1音聞いた瞬間に再生を止めたり、
イコライザーで音域上げ下げして聞きやすくしたり。
一番聞き取りやすいメロディからコピーしたり、
キーやスケールを調べて使う音をある程度特定したりとか。
コードなら一番低い音と一番高い音を先に聞いたり、
コード進行のパターンを覚えるとか。
その曲のジャンルでよく使われるフレーズや、
そのミュージシャンの手癖フレーズを把握するとか。
いっそ動画で目コピするとか。

でも、その方法を知ったところで、
最終的には絶対音感でもない限り
1音1音、根気よく何度も聞いては弾いてを
コツコツと繰り返すしかないんですよね。

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それを長く続けて行くうちに、
だんだんと速度や精度があがってくる。
みんな歌を覚えてカラオケに行ったりするじゃないですか。
あれだってメロディを耳コピしてるわけだから、
多くの人は耳コピが出来ると思うんです。

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あとは完璧に同じように耳コピしようと思わなくて大丈夫!
耳コピして弾いていた曲が、数年後聞いたら、
間違っていたとかよくあります。

昔、ニコニコ動画で
「中二の俺がスーパーマリオブラザーズを
頑張って耳コピしてみた」という
ひどい耳コピの動画があって笑ってました。


こんなに人から笑われるならやっぱり耳コピなんて
諦めて正解だったな~と思ってました。

でも、そんなひどい耳コピをしていた彼が、
数年後プロの作曲家になったと知り、
アレンジ曲やオリジナル曲を聴いた時には本当に感動しました。
それと同時に後悔もしました。何で自分は
耳コピを出来るようになる事を諦めてしまったのかなと。

そこから僕は下手でもいいから
頑張ってやってみようと思い、
耳コピをするようになりました。

結局、耳コピを出来るようになるには、
コツコツと地道に時間をかけて音を
聞いていく作業から逃げちゃいけなかったんです。
いきなり楽に耳コピが出来るようになる、
魔法みたいな方法は僕が知る限りありませんでした。

いまだに耳コピは苦労しますし、
時間もかかるし、面倒だなと思うこともあります。
その時にいつも思い出すのが、友達の言ってた言葉。

耳コピに一番必要なものは、やっぱり「気合い」です!