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PL第20節 マンチェスター・ユナイテッドVS.シェフィールド・ユナイテッド

 いやー久々に負けましたね。今シーズンもCL権獲得できれば良いかなと当初は思っていたものの、優勝争いに可能性が出てくると、人間の欲っていうものが出てしまいますね。ただ、昨シーズンも当時最下位だったワトフォードやニューカッスルにも負けましたし、リーグ戦は長いですし、シティはもう負けないかもしれませんが、今日の敗戦は切り替えて、できるだけ多くの勝ち点をこれから積み上げることに集中してほしいですね。今日は試合を生観戦した直後なので、レビューが質<熱という傾向になると思いますが、ご容赦ください。(マンチェスターユナイテッド→ユナイテッド,シェフィールド→シェフィールド呼称でいきたいと思います。)

 トゥアンゼベ、テレス以外はほぼベストメンバーで臨んだこの一戦、FAカップの試合からシェフィールドが中3日、ユナイテッドが中2となったことも影響したものとなったかもしれません。

ユナイテッドがうまく使えない相手「IH脇」+隙を突いたシェフィールドの先制点

 昨シーズンの再開後のシェフィールド戦についてのレビューでも書きましたが、基本的に5-3-2(または3-5-2)の守備ブロックにおいて、ボール保持側が重要にしなければいけないのは、相手「IH脇」(またはSBの手前のスペース)に誰を配置し、どのようにそこから崩すのかということです。当然ながら、ユナイテッドはそこを使うようにマティッチがCBとSBの間に落ちる「IH落ち」を繰り返しますが、なかなかうまくいっていませんでした。もちろん、連戦の疲れによるユナイテッドの攻めの連動性のなさもありましたが、シェフィールドの守備プランが影響していたのもまた事実でした。

 シェフィールドはまず開始4,5分にかけて、相手陣地深いエリアからのプレッシングを試み、試合が落ち着いてからはミドルゾーンにブロックを敷くことで、自チームの「IH脇」のスペースを消してきました。また、この試合マティッチが「IH落ち」をするのに対して、ポグバは相手の1列目と2列目の間に位置していましたが、その間のスペースも極力小さくすることで、「少ない『時間』でも仕事のできる」ポグバに自由を与えませんでした。

 ただラインを上げると、空いてくるのがDFラインの裏のスペースです。実際、第13節の対戦でも1点目はリンデレフから、2点目はポグバからDFラインの裏への配給から得点が生まれています。しかし、この試合はユナイテッドの右CBでいうとロングフィードが最もうまいリンデレフはベンチスタート。先発したトゥアンゼベも時間対話忘れましたが、一本裏へのパスを通していましたが、まだまだ発展途上なのかなと思います。以上のような経緯もあり、もちろん11'[ラッシュフォード→グリーンウッド(IH脇)→AWB→ラッシュ(クロスからのシュート)]のようにチャンスもありましたが、相手IH脇ユナイテッドはなかなか好機を作れない前半となりました。

 前半でのシェフィールドはシュート数が2本でしたが、そのうちのコーナーキックからの1本をものにすることとなりました。この時間帯、シェフィールドのボール保持をしており、そこでのネガティブトランジションでデヘアのキックミスから得たスローインをマクゴールドリックとシャープのワンツーで崩して獲得したコーナーキックからブライアンのヘディングでしたね。シェフィールドからすれば、プラン通りの、ユナイテッドからするとある程度致し方ない形での失点となりました。

 その後は41'にテレスの裏パスからブルーノへつなぎ、マルシャルのヘディングを演出するシーンなどはありましたが、結局は相手のブロックを崩せない前半となりました。

ボール保持はある程度改善されたものの、失点シーンは…

 後半、ユナイテッドは左サイドにテコ入れを行います。相手がラインを上げていたことによって、シェフィールドの「IH脇」を使うマティッチに「時間」があまりなかったということは上述しましたが、それに加えて左SBのテレスが高い位置を取っていなかった(ラッシュフォードが横幅を取ったり、ラッシュフォードが中盤に下りてきてしまうので、高い位置をとれないともいえる)ことも、マティッチが窮屈になってしまう要因でした。テレスを相手2列目-3列目間に配置することで、ほぼ「3バック化」したビルドアップで、マティッチ、そしてトゥアンゼベにより「時間」ができるような配置の修正を加えました。61'にはそのマティッチから相手のアンカー脇にいたマルシャルへの楔が入ってフリーキックを買う得したシーンなど、マティッチからの展開でチャンスを増やし、相手を押し込むことでさらに、相手の「IH脇」を使いやすくするという好循環につなげていました。このように幅を取るようになったテレスにトゥアンゼベから対角のパスが通り、その流れから得たフリーキック、そしてコーナーキックによる得点を奪うことが出来ました。結果的にはセットプレーからの得点でしたが、ある程度ユナイテッドが取るべくして取った一点だったと思います。

 もちろん、決定機は少なかったですが、後半シュート数が9に伸びたようにある程度は定位置攻撃を構築できていた後半でしたが、その攻撃を牽引していたマティッチが70'に入ってきたバークの激しいプレスに晒されて選択肢を失い、パスを奪われ、その流れから、マティッチがサイドに釣りだされたスペースにバークが侵入し、そこからのシュートが得点につながりました。自分自身もサッカー経験者なので、選手は最大限リスペクトしていますし、あまり個人批判はしたくはないですが、このシーンにおけるマルシャルの献身性のなさは少し気になりました。確かにユナイテッドはSHに若干の守備免除がありますが、戻っているのであれば、しっかり動いて、スペースを埋めてほしかったと思っています。(まあ中盤がフレッジ、マクトミネイのコンビだと、しっかりスライドしてピンチにならなかった可能性はあるので、いつもの「慣れ」が出たのかもしれないですけど…)

 愚痴はこの辺にしてレビューを締めたいと思います。これで1試合未消化のシティと勝ち点1差とまだまだ射程圏内ですが、一方で4位以下のチームも2試合未消化のトッテナムやリヴァプールなど、CL権獲得に関しても油断はできない状況です。これからELも始まり(初戦でソシエダにボコられる可能性はありますが(笑))どんどん過密日程になるので、ターンオーバーしても勝てる力が重要かもしれません。シェフィールドの方は、昨シーズンのチェルシー戦見て惹かれた自分がいるので、この勝利を残留につなげてほしいです。次節はマン・ユナイテッドVS.アーセナル、楽しみです。(明日のTOTvs.LIVも期待!)

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