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わたしの片思い話。24.12.01
片思いは、自分の気持ちを受け入れて自覚していれば大丈夫。
というのが現段階のわたしの持論です。
一体どういうことかというと、
自分の気持ちを自分が一番大切にして自覚して認めている状態であれば、あなたの恋愛がたとえ思った通りの方向にいかなかったとしても大丈夫だということです。
恋愛は一般的に成就することを目標にしている人が殆どだと思います。
わたし自身もこれまで何度も恋愛をして(異性愛)、相手との両想いを期待してきました。
しかし今回、今までと全然違う種類の恋愛に足を踏み入れることになりました。
人に恋をするという点では他の恋と同じだったのですが、両想いが現実的ではない自分の状況が初めてで、出会えたこと自体に感謝したくなるような恋愛です。
わたしは初めて、同性に対して特別な恋愛感情を抱きました。
自分にとって恋愛というのは性別が関係ないということが分かったし、相手との年齢差が20歳以上だという点で年齢も関係がないということが、自分の中で明らかになりました。
わたしの場合は一目ぼれのように一気に恋に落ちたのではなく、徐々に思いが蓄積していき、気付いた時にはもうごまかせない程自分の思いが大きくなっていました。
その過程で、芽生えた気持ちや心の変化をなかったことにして、これは気のせいだ、変な方向に思考が偏っているだけだと自分に言い聞かせることもできたと思います。
しかしわたしは、この新しい自分の気持ちの変化に興味がわいて、一体自分はどこへ向かうのか観察することにしました。
わたしの恋愛は相手と出会って3年くらい経ちますが、
一度も両想いになっていないし相手に気持ちを伝えても何もわらず一方的な片思い状態のままです。
相手は恋愛する気がないと言っており、それは出会った時から今まで全く変わっていません。
出会いは3年前、わたしがもう一つ新しく始めた仕事場でした。
わたしにとって初めての業種で、仕事のことは正直1から覚えていく状況だったため、当時あまり自分に自信がありませんでした。
一方、彼女は仕事に自信を持って取り組んでいて、発言もはっきりしていて周囲から頼られる存在でした。
彼女からたくさん仕事について教えてもらいました。
彼女の言葉には無駄がなくて、こちらが何を求めているかを察知してその度に適切な言葉をかけてきてくれました。
その心遣いは、女性特有のもので彼女はその能力がずは抜けて天才的だったのです。
毎回感動するほどわたしの心は揺さぶられました。
会った人をどんどん虜にしていく。
初対面の人の信頼を一瞬にして集める彼女の魅力にどんどん引き寄せられていきました。
彼女はわたしに親切にしてくれ、彼女に対する感謝と尊敬がどんどん自分の中で積み上がっていき、ある時「好き」という気持ちに変わりました。
その「好き」は、既に友情を超えて特別なものでした。自分の中で相手のために何かをしたいという愛情のような気持ちが生まれました。
それまでのわたしは、相手に何かをしてほしい気持ちが大きく、相手にかわいいと言われたい、愛してもらいたい、という思いがありました。
しかし今回は自分の中から泉のように湧き上がってくる与えたいという能動的な恋愛だったのです。
自分は彼女のことが好きだという自覚をしたときに、これまで感じたことがない心の充実感と体が満ちていくような、ぬくもりを感じました。
わたしは日々感謝と感動を感じながら仕事をしました。
今日はこんなことがあった、今日はこうだった、などひとつひとつ噛みしめて、その時間は幸せでした。
このままもっと相手と親しくなっていき、より親密になったらいいなぁと夢を見ていました。
そうはいっても相手は同性であり、わたしとは恋愛する気はまるでないのです。
仲はそれほど深くなく同じ職場ということもあって、どちらかというとあたりさわりのない会話をする程度です。
それに年齢もけっこう離れています。
いきなり告白なんてする気にもならないような状態です。
最初から、きっと両想いは難しいだろうと予測できたし、相手に伝えることすらしないのであればこれに一体何の意味があるのだろう?
叶わない恋と分かったら、さっさと諦めた方が良いと殆どの人が言うと思います。ネット上にも「片思いのあきらめ方」という記事がたくさん出てきます。
でもわたしが彼女を想う時に感じた気持ちは、あまりにも素晴らしいものだでした。
片思いはあきらめなくてはいけないものなのか?
わたしは何度も自分の心に問いかけました。
夢を見ているだけ、現実を見たくないだけ、と言われるかもしれませんが、
わたしは叶わない恋ならば両思いになることも、
付き合うことも、結婚することもないのであれば一生好きでいられるのではないか、と思いました。
何度も自分の心に問いかけました。
そのうち、この恋愛はわたしにとって特別な経験でありこの気持ちを守っていけばいいのだ!と思ったのです。
相手を好きだと思う、「気持ち」が自分の中にある宝物でありいくら外を探しても見つからないものだと分かりました。
そこからわたしの片思い人生が始まりました。
しかしこの3年間ずっと、
最初に感じた純粋な愛の気持ちで相手を思っていられたわけではないです。
途中、もう二度と会うまいと思ったり環境を変えようとしたりもしました。
あまりにも辛い時は、相手を嫌いになろうとしたこともありました。
そんな状況を一つ一つ経験してわたしは自分の様々な感情に向き合ってきました。
その上で、今も彼女のことを大切に思っています。
今日はここまでです✨