自然のスーパーパワー
今日、職場で帰り支度をしていたら、
嵐が始まった。
だいぶ前から、やってきそうな雰囲気は出していたけど、期待を裏切らない大雨強風。
疲れていたけど、ワクワクして職場の玄関を出た。
なんだか、
お空が「ぴょり〜おつかれさん、応援してっから、がんばれよ」って励ましてくれてると思った。
久しぶりの大好物、大雨強風雷ドライブ
仕事終わりの解放感とあいまって
大変な高揚感を味わいながら車を走らせた。
次第に小降りになってがっかりしていたら、
西の遠い雲の隙間から大きな太陽が
少し顔を出していた。
雨の音を聞きながら、夕日を拝むという初めてのシチュエーションに高揚感が盛り返してきた。
最近、6月の日暮れの美しさに気づいたところだったので、なおさらうれしかった。
雨は止み、太陽はすぐに隠れてしまったけど、
しばらくすると、高いところの雲がピンク色になってきた。その下で、細長いドラム缶のようなグレーの雨雲は横たわって螺旋状になっていた。
珍しい空模様だった。
家の近くに、ひらけた場所があって、家についたその足ですぐそこへ向かった。
雨上がりの夕空は最高だった。
濃いグレーの雲とブルーグレーの雲、ピンクの雲、白っぽい雲、
雲の境目がぼかされているもの、くっきりしているもの、高い雲、低い雲。。。
あと、ピンクの雲にピカっと稲妻が見えたり。
いつもとは違ったそそられ方をした。
そして、何より、いつもはしない、
いい匂いがした。
そのあたり一面に広がる、育ってきた稲の香りなのか、土の香りなのか、よくわからないけれど、嗅いだことのない、とってもいい匂いだった。
家に入った頃には、すっかり心が潤っていた。
疲れを癒やす、自然のスーパーパワー。