理想と感情の矛盾を突破したって話①
ぴょりは、性別は女だ。
でも、女らしさを目指してはいない。
自分が女らしくすることに気持ち悪さを感じるし、パステルカラーのふわふわした服なんてぜったいに着ない。
しぐさや言葉遣いも、女らしさからは程遠いと思う。多分。
心がカオス
あまりそれを意識しないで生きてきたのだが、
Kという人に出会い、
そのKへの感情や欲求が自分らしさと矛盾することに大いに苦しむようになった。
女としての自信もないし、かわいくなりたいとも思っていない。変わろうと努力する気も全くない。
むしろ、かっこよくなりたいと思っている。
なのに、
Kへの感情は女として抱いている。
女としてみてほしいと心が訴えていた。
そんな自分が気持ち悪かった。
だから、Kと会ってもどこかぎこちないし、素直に嬉しさを表すこともできなかった。
緊張して、無理していた。
自分の感情をコントロールできていなかったのもあるが、何より、自分が何者か、どうなりたいのか、曖昧だった。
心がカオス状態だった。
Kに抱いている自分の感情を
ぶん殴ってボコボコにして二度と湧き上がってこないように握り潰したいと思った。
そのぐらい、自分の感情を憎んだ。泣きながら。