夕方と夜の間
7月の自分の書きものを見て、
とある夏の景色と風を思い出した。
群青を少し薄めたような仄暗い空。
東には、白やグレーの大きな雲ちゃん。
遠くに沈んだ太陽の明かりが
空の高いところにはまだ届いているみたい。
そのおかげで夜になりかけた空に
雲ちゃんがくっきり見える。
あのてっぺんに行ったらどんな景色が見えるのかなぁ。
おおらかにゆっくりと、
雲ちゃんたちが流れていく。
その下で、サラサラと音を立てて稲の絨毯が波をたてる。
この絨毯に触れるか触れないかぐらいのギリギリのラインを低空飛行したいな。
そして、風にのって、この空に舞い上がりたい。
こんなことを思いながら
仄暗い空の下
心地よくぬるい風に吹かれていた。
夕方と夜の間って
つい、雰囲気に見とれてしまう。
つい、佇んでしまう。
すっごく好きな時間。