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足立醸造にオーガニック醤油熟成蔵が完成。
兵庫県の足立醸造さんに新しい蔵が完成しました。オーガニック、木桶、長期熟成がコンセプトの足立醸造の姿勢がそのまま形になった蔵です。
その竣工式が2022年3月18日に行われました。そして、とても光栄なことに、そこで配布される資料にメッセージを書かせていただきました。そのままの文章を記したいと思います。
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はじめて足立醸造さんに伺ったのは2007年のことだったと思います。アポイントなしに飛び込んで、達明社長から忙しいから無理と門前払いされかけた時、美和子さんの取り計らいで事なきを得たのはよい思い出です。その後、達明社長に関西の醤油メーカーの会合に招待いただいたり、ご自宅に泊まらせていただいたこともありました。今、滋賀県で子育て真っただ中の長女の七海さんとハーゲンダッツを食べながら足立家の輪の中に入れていただきました。
ただ、ふと考えると、最近、達明社長とコミュニケーションをとっていないことに気づきました。裕さん&学さん兄弟とのやり取りの中で、達明社長の動向は伝え聞いているのですが、ちょっと寂しいです。
昨年、小豆島で海外バイヤーとのオンライン商談会がありました。その様子を見学していたのですが、裕さんと学さんのコンビネーションが抜群です。「ぼくたち兄弟なんですよ!」裕さんが日本語で説明して、学さんが英語で伝える。商談相手は「それはすごいね!」と、画面越しで拍手をしていました。
今回のオーガニック醤油熟成蔵の完成。地元にしっかりと密着しながらも目線は世界を見据えているように感じています。昔、達明社長が海外に商談に出向いた時の話をしてくれました。「どばっと醤油を大量にかけててね…。ぼくらにしたら信じられない使い方。でも、醤油の使い方はこれだって押し付けるのではなくて、現地にあわせて柔軟に対応することが大切だって感じたよ。そして、英訳するとSoy sauceだけど、Shoyuって呼んでもらえるようにしたいんだよね!」と、そんなことを話していました。足立醸造の若い世代とスタッフのみなさんの団結により、近い将来に実現しそうですね。そして、その時には、「世界の足立醸造」となっているような気がしてなりません。この度は本当におめでとうございます。
職人醤油
高橋万太郎