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同業者の仲がよいことは、自分たちのメリットになっているような気がする。

一昔前、醤油メーカーの同士は壮絶な戦いをしていたと思います。販売先が自社の周囲エリアとなれば、売り上げを伸ばすには隣の醤油屋に勝たないといけないわけです。

でも、今は必ずしも地元だけが販売エリアではないわけで、つくり手の意識も変わってきているように感じています。先日の木桶サミットの時、卵かけご飯のために醤油をずらっと並べました。その後ろで職人たちに解説をしてもらっていたら、自社以外の醤油を薦めているんです。

「うちの醤油はとにかく個性的だから、こっちの醤油も試してみて!」と、時には自社の醤油以上に他社のをすすめていたりも。

ある参加者の方の感想に、「醤油屋さん同士が仲よさそうにしている姿を見られたのがよかった。なんかピュアなんですよね」と、すごく好印象に映っていました。

足の引っ張り合いではなくて、お互いにノウハウを交換して品質を高める。そんな勝負をしようとするつくり手が増えているような気がしています。

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