昔、醤油は量り売りされていた
「一升瓶を抱えて醤油を買いに行っていたよ」という話を伺うことがあります。昔は一般的だったようですね。昭和30年代からスーパーマーケットが誕生して、個別包装が増えていくので、その頃までは量り売りが多かったものと思われます。
今でも鹿児島県などでは量り売りをしている醤油屋はあります。吉永醸造店や吉村醸造では甕に醤油が溜まっていて、ビンに注いで販売をされています。
昔の資料を見てみると、量り売りに関する道具がしっかりあります。
その中で面白いなと思ったのが、ビンを斜めに固定して注ぐための「ビンタイ」なるもの。どうして斜めに?と思っていたら、斜めにした状態でビンの口まで注ぎ、ビンを立てると適量になっているという仕組みのようです。
計量せずとも同じ量を注ぐことができ、液面を揃えることができるという訳です。なるほど!と感心してしまいました。
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