ナトロン湖の鳥
アフリカにナトロン湖という強アルカリ塩湖がある。
そこで死んだ鳥は石化するが全ての鳥がそうなるわけではない。
その石化した鳥のなかから程度の良いものを選び生きているかのように配置して写真として記録した写真家によりこの湖と石化した鳥は世界に知られる事になった
この湖には川というものはなく結界のように閉鎖された世界でありそれは石化した生物の記憶のような存在も含めて時間までもが無くなってしまっているように感じる。ようにと
その時間をカタチにするのにこの時間の中に取り残された鳥達を作ろうと思ったのだ。
つまりこれは封じられ通常の時間の流れから欠損してしまった時間そのものの記憶なのだ。
私は何処にも行かない。
それは自身が捉えられた時間そのものでもあるからだ。
だが誰もそこに居ないわけではない。
陰のようなものかもしれないがそこに意志だけは存在するのだ。この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？