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新型コロナウイルス変異株オミクロンによる新規感染者数の推移シミュレーション:(速報)ピーク時期の推算
前報においては、簡単なSIRモデルに基づきエクセル上で新型コロナウイルス変異株オミクロンによる新規感染者数の推移シミュレーションを行った。その結果、1月23日までの実際の新規感染者数の増加についてはシナリオ2もしくは3が近いことがわかった。
今回は、現在までの新規感染者数の増加データから実効再生産数Reを計算し、それから接触削減率εを逆算により求めた。その結果、1月1日から23日までにεは40%から57~60%に増加したことがわかった。この間のεの変化を線形近似し、それまでと同じペースで接触削減率が70%まで増加すると仮定して新規感染者数の推移を計算した。なおεのバラツキが大きく線形近似に無理がある場合には23日までの報告値に合うようにεの値を調節した。オミクロン株による新規感染者数の増加は実効再生産数がRe = 1となる接触削減率66~67%で達成されるはずである。東京都、大阪府、福岡県、鹿児島県、および日本全体についての新規感染者数の報告値と計算結果の比較を以下に示す。
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以上の結果から、新規感染者数の推移がピークに達する日付は、ここで取り上げた4都府県について互いにわずかな違いはあるものの、1月30日〜2月1日になるものと推定される。ただし日本全体で見ればこれより少し早くピークに達するようである。