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神戸かわさき回想帖

二年近く放ったらかしたnote使って神戸かわさきレポ書き散らすとか正気かオイ。正気です。寛容な心でお許しください。
そういう訳で万作でございます。いやあ凄かった、色々と、即売会やっぱり楽しいね。
神戸かわさき9、無事に終わり一週間経ったと云う事でツラツラ書いてみようかな、なんてのを思ったりするので暫しお付き合い頂けますと幸いです。何から書こうか。

頒布物のこと

今回執筆・制作していた本は合同一本と史料本一本、合同は主宰でした。いや合同やるとは思わなんだナア...…
軍事郵便合同『前略』そう、史実の郵便制度を艦これ世界に落とし込むと云うえらい合同が出来たんですね。主宰である一方、軍事郵便を初めから知っている人間は自分しか居ないのでコラム執筆者として参加もして...…総勢15人ほどで世に送り出しました。

メインイラスト/桜木まーまいと

いざ当日、その後の反応を見るとこれが結構面白いことに。『作家側』からの需要が多かった、どう云う事かと申せば同人誌を作る側の皆様から
「こんなの欲しかった」
「めちゃくちゃ気になってた」

というお声があったようで、この辺りは純粋に驚きでした。『嗚呼、なるほど創り出す側が欲するタイプの本があって、この合同はそれになったのか』と反芻してみると、この一冊が如何なる価値をもって皆様にお届けできたのか、一つの実りがあろうと思います。
当日の会場頒布、それから今日に至るまでの通販委託で結構な捌き具合を見せているらしく、通販はこれを書いている段(5月21日時点)で間もなく在庫分完売が見えている状態、まことにありがたい次第です。だいぶニッチなテーマだったので心配な部分は正直あったのですが、寧ろそうであるからこそ『同人誌らしい同人誌』足り得たのかなともボンヤリ。お手に取って頂いた皆様、本当にありがとうございました。主宰として改めて、厚く御礼申し上げます。

そして弊サークル【八洲書堂】の新刊として出したのは去年の『神戸くろがね文綴り』の続編的史料本『神戸くろがね探訪記』でした。

表紙・挿絵/定熊

今回は郵便以外にも何個か、神戸と海軍に纏わる史料を混ぜ込んだ形に。いわば『文綴り』の副読本としての立ち位置を目指した一冊でもあり、それでも単体で楽しめるような、割と複雑な路線で執筆していました。
第二弾であるから『双子』イヨヒトミの姉妹で表紙を飾りました。定熊さんにはかなり無理を言ったような気も……しますが本当によくやって下さいました。ありがとうございます。
無事に大部分も会場で捌け...…たのは良いんですが残数をそのままメロンへ投げ、倉庫に到着したのを確認して通販告知を打ったところ

              【  も  の  の  三  時  間  で  完  売  】

目を...…疑いましたよね。いや幾ら少なかったと言えそんな事ある???これに関しては通販購入希望の皆様に謹んでお詫び致します。マジですみません。
謎の需要が沸き起こっているようで...…この神戸史料本シリーズ、探訪記でひとまず終わらせる気だったんですけども、たぶん総集を出します...…覚えて頂けますと幸いです。もうちょいボリューム増やしたいな、なんて事も言ってみたり。

展示のこと

かなり大きめにやってました

去年、突如として入手したうえ急遽展示が決まった『巡洋艦摩耶レリーフ木型』
あれからさらにパワーアップ(?)して、今回は大規模な企画展示として史料を置かせて頂きました。史料蒐集家でもありFF内でもあるNOJIさん、古澤さんにもご協力を賜り、今回は木型以外に

・昭和五年 観艦式配置図
・復刻版 海軍志願兵徴募ポスター
・12.7cm砲弾 火薬缶

この他、郵便物として自分から榛名艦長、加賀艦長差出の葉書、NOJIさんからは大和型差出の葉書、さらに対米開戦の号外新聞なども提供を頂きました。
さらに驚くべきは『開会後に展示史料が増えた』と云う点。

艦内で使われていた『鐘』の蒐集で有名なSVD氏が突然、現物を持参のうえ来神。ぜひ展示を、と云う訳で戦艦朝日の艦内鐘が追加される事に。
以上数点に及ぶ展示には、絶え間なく参加者が訪れ観覧を頂いたという、上々の成果でありました。興味関心を持って貰えたという現れでもあったと思います。
この企画が成るまでに、史料提供の協力を頂いた御三方、そして神戸かわさき主催の瀬角さんを始め多くのスタッフの方々が支えて下さいました。
【神戸】と【艦】を知って貰えるこの大きな機会のために、これからも惜しみない史料提供を継続させて頂きますこと、ここに改めて表明する次第です。 

ちょっとした余談

実はこの史料展示スペースに、或る方が訪れて差し入れを下さったんですが…いやこれは驚いた。

 

ポケット海軍年鑑、これを差し入れで持ってきた方が居た。いやマジで名乗り出てほしい。どうしてこれを持っていたのか、なぜ渡そうと思ったのか、然る形でお礼をしたいです。これを見てたら連絡下さい。

最後に

実のところ挨拶回りでドタバタしてたのもあったんですが、やっぱりあの空気、めちゃくちゃいい。
各々が本を持ってきて机に置く、それがズラリ並ぶあの光景。そのために途轍もない時間を掛けている事、たった数時間の『ハレ』を駆けるために頑張れる飽くなき原動力。大いに創作者たれ、まさにこの信念を貫き通さねばならない、それを再確認できたのも、今回の神戸かわさきにおける実りでした。
何よりも【神戸が故郷】である自分にとって、我が街がこれほどまでに知られ、足を運んで貰える事こそありがたいのです。
一人の神戸市民として、この即売会のために動ける事は、何物にも代えがたい誉そのものです。神戸かわさきが続く限り、出続けたいですね...…

そういう訳でひと段落、現在は他所の原稿に追われてますがこれにて神戸かわさきの思い出として。
また皆様と、この港町でお会い出来ますことを切に願うばかりです。
(了)





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