緊急対談:紙屋高雪×荻野幸太郎 共産党は表現の自由と表現規制についてどう考えているのか? コミュニストで漫画評論家の紙屋高雪とうぐいすリボン理事の荻野幸太郎がとことん対話した
対談日:2021年11月11日
初出:マンガ論争24 2021年12月30日発行
議論を呼んだ共産党の政策集
2021年10月11日、日本共産党は総選挙に向けての政策集を発表。分野別政策の「7、女性とジェンダー」における次の項目が大きな反発を引き起こした。
マンガ表現などの規制に反対する層からの反対意見が相次いだことを受け、共産党は10月18日に「「共産党は表現規制の容認に舵を切ったのですか」とのご質問に答えて」と題した説明を追加するなどの対応を行い、同じ政策集の「60、文化」の項を引用して、「児童ポルノ規制」を名目にしたマンガ・アニメなどへの法的規制の動きには反対であることを繰り返し強調した。だが、法規制以外の方法によって創作や鑑賞の機会が実質的に奪われるのではないかという懸念が高まるなど、依然として共産党の姿勢を疑問視する声は収まっていない。
こうした中、コミュニストでマンガ評論家の紙屋高雪が、「共産党はマンガ・アニメの規制にカジを切ったのか」と題したブログ記事を投稿。党が表現の法規制には変わらず反対姿勢であることを一般に向けて説明して擁護する一方、政策の叙述が乱暴すぎるとの批判を展開したことが注目された。紙屋は、
と、創作文化への熱い思いを語ると同時に、
と、自分自身の葛藤についても吐露した。
そんな紙屋と、うぐいすリボン理事の荻野幸太郎が、共産党と性表現との微妙な関係性をめぐって対談した。
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