もう20年近く前に
本棚の本をほとんど処分してしまった事がある
中には子供時代から大切にしている本もあった
処分したのには色々理由もあったし
捨ててスッキリしたことも本当だ
今もその本達の事を時折思い出す
価値のある古書などではなかったから
もうゴミになって燃やされたり
リサイクルされて別のものになったにしても
物としての寿命は終えてるはずだ
それでも
古書市場でもよその古書店でも
手に取るのは
かつて自分の本棚にあったものが多い
名前を書いてあるわけではないし
自分の本であるはずもないのに
また会いたいと願う
捨ててしまった本の中には
夢とか希望とか若さとか
もう取り戻せない時間を
閉じ込めたままなのだ
本達は
若くキラキラした自分そのものだ
古書店は古物屋ではなく
過去の自分をしまってある
アルバムのようなものなのかもしれない
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?