好きだった場所
まんぷく店主はハツラツとした
活発で明るい子ではなかったから
学校はあまり好きではなかった
大勢の中で周りの子と迎合する事が
とても苦手で
特にチームでプレーするドッチボールや
バレーボール
そうそう!調子を合わせなくては遊べない
ゴムダンなんか大嫌いだった
それでも学校へ行かないと言って
登校拒否になる事もなかったのは
学校に好きな場所があったからだ
好きな場所=自分を受け入れてくれる場所
だったのだ
保健室、図工室と美術室、音楽室、そして図書室
まんぷくが過ごした時代は
これらの教室や部屋には
先生だけど先生みたいじゃない
とびきり自由でそして偏屈な大人がいた
風変わりな大人が作る不思議な秘密基地
そんな感じだった
いつも得体の知れない違和感に
一人傷つきがちだった店主が
違和感をコンプレックスに感じずに済んだ場所
担任の先生やクラスメートとは
絶対しないような話もそこではしてた気がする
大人になった今も帰りたくなる大好きだった場所
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