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四則演算で分析してみた その2 ~トミカ編~

今日はHot Wheelsのコンペティターであるタカラトミー社のトミカを四則演算で分析してみたい。
 
前回の記事でHot Wheelsの売り文句「全世界で1秒間に10台売れている」が本当であることがわかった。
それでは日本を代表するミニカーであるトミカは全世界で1秒間に何台売れているのだろうか。これが今回のテーマだ。
 
Hot Wheelsと同じような年間販売数量のデータが見当たらなかったため、webの記事をもとに、総販売台数から分析してみようと思う。
今回の分析方法も単純な四則演算を使うだけだ。
①webの記事で公表されている総販売台数と、販売している期間から、年間平均販売台数を計算する。(単純な割り算)
②年間平均販売台数をもとに、1秒間に何台売れているかを計算する。(単純な割り算)
③ついでに年間どれぐらいの金額が売れているかを計算する。(単純な掛け算)

①を計算してみよう。
株式会社タカラトミーが2021年12月20日に公表している資料(https://www.takaratomy.co.jp/product_release/pdf/p211220.pdf)では、
「1970年から現在までの51年間に累計1,100種以上の車種が発売され、累計販売台数が7億台を突破しました(2021年12月15日時点)」とある。
これをもとに年間平均販売台数を計算すると、次のとおりになる。(小数点以下切捨て)
7億台 ÷ 51年 =1,372万5,490台(年間平均販売台数)
 
②を計算してみよう。
まず1年を秒に換算すると、
60(秒)×60(分)×24(時間)×365(日)=31,536,000秒
次に年間平均販売台数を、1年を秒換算した数字で割り返すと、
1,372万5,490台 ÷ 31,536,000秒 = 0.435…台/秒
 
②の数字をHot Wheelsの売り文句と比較してみよう。
トミカ:「1秒間に0.43台売れている」
Hot Wheels:「1秒間に10台売れている」
引き算で計算できる差分は 10台 - 0.43台 =9.57台/秒
割り算で計算できる差分は 10台/秒 ÷ 0.43台/秒 =23.25…
約23倍近い差がある。
世界規模で販売するHot Wheelsマジ半端ない∞。
 
③もついでに計算しておこう。
金額で比較に置きなおすと、
770(円/台※1) × 1,372万5,490台 =10,568,627,300(円)
約105億円である。
トミカ:約105億円
Hot Wheels:約1100億円
割り算で計算できる差分は 1100億円 ÷ 105億円 =10.47…
台数よりも差が縮小しているのは、トミカの販売単価(770円)がHot Wheelsの販売単価(350円)の2倍以上であるためであろう。
 
少子高齢化によりマーケット規模が縮小していくことが予想される日本。今後、トミカの売上規模を拡大するためには、Hot Wheelsと同様、グローバル市場に向けた販売に力を入れていく必要があるのかもしれない。
 
今後も何か分析できそうなものがあれば四則演算で計算してみたいと思う。
 
※1 (https://www.takaratomy.co.jp/product_release/pdf/p211220.pdf)に記載されている希望小売価格(税込)で計算している。

以上


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