配電線路のポリマーがいし


ある電力会社の配電装柱の写真です。
お気づきの方もいるかと思いますが、引き留め箇所にポリマーがいしで引き留めしています。試験試用でしょうか?
通常の配電装柱は昔ながらの白いセトモノのがいし(碍子)が普通です。
外国ではポリマー碍子は一般的なものですが日本ではまだ普及が遅れております。理由は定かではありませんが推察するに採用実績がないからでしょうか?
銃社会の欧米では銃の腕試しに電柱上の碍子を狙って撃ってガラスのように破損する碍子を見て楽しむ輩もいるそうなので破損しずらいポリマー(ゴム系)碍子を採用したとの伝説も聞いたことがあります。電気工事も重たい碍子を沢山取り付けするより軽量なポリマー碍子を取り付けする方が施工性が良いです。シリコンゴムを使用したポリマー碍子は撥水性がよく塩害地区では絶縁性能を発揮するとの文献もあります。
結果的にポリマー碍子は、軽量で耐震性に優れ、施工が容易という特徴があります。また、外被材の撥水性により耐汚損性に優れているというメリットがあります。メリットが多いポリマー碍子ですが、デメリットは何でしょうか?劣化評価方法が確立されていないため、長期使用による不具合が発生する可能性がある。また、磁器碍子と異なるメカニズムで劣化している事例も報告されています。
賛否両論ありますが古いものを捨てて勇気を持って新しいものをどんどん採用してより良い社会インフラを構築して欲しいですね。



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