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都大路~4年振りの入賞~

おめでとう!!!!!!ありがとう!!!!!!!
そう言ってみんなの元に飛び込みたいくらい4年振りの6位入賞が嬉しかったです( т т )去年とはまた違った雰囲気を味わうことができ、今年もたくさん楽しませてもらいました¨̮⃝

そんなわけで第75回全国高等学校駅伝競走大会の振り返りをしていけたらと思い、今回の執筆に至りました。早速ですが、1区間ずつ感想を綴っていけたらと思います。

⚠️普段私が呼んでいる呼び方でnoteを書いているので、愛称が苦手な方はお気をつけください

1区 椙山一颯③ 29:28 区間9位

昨年の都大路は直前の体調不良に見舞われ、思うように走ることができず、涙を飲んだ1区。今年は区間賞・区間新を目標に掲げ、昨年のリベンジに闘志を燃やしていました。
13:57.00と強さの称号である13分台を2年時に保持していた椙山くんは今期、佐賀国体(13:52.88)日体大記録会(13:47.73)で13分台を2度も更新しました。
しかし、学生の頂点を決める福岡IHでは故障明けが響き、予選敗退。涙を流しました。また、1年時の県駅伝では全国切符を手にできず、地に拳を何度も叩きつけ、これでもかと悔しさを味わいました。苦しい結果を乗り越えて挑んだ最後の都大路。
1区の5000mのベストタイムを見た時に、椙山くんは4番手。悪くても5番以内で…とは思っていましたが、結果区間9位。報告会(?)の椙山くんの表情に、笑顔は一切ありませんでした。
もっと自分がやれたはず、そしたら総合順位も変わっていたかもしれない、と込み上げる悔しさがきっと彼の中にあったんだと思います。
それでも私は、7kmくらいで集団から遅れ始めた椙山くんがそこから9位まで上がってきたことは素晴らしいと褒めたいです。9位とは言え、7位までとは僅か1秒差。相当粘って頑張ったんだな…と感じ取ることができます。この1秒が大きく影響するのが駅伝ではありますが、最後まで前を追いかけ諦めなかった椙山くんの力走にアッパレです。
まだ都道府県駅伝が残っている椙山くんには、次回は熊本の入賞に向けてどの区間でも走れるよう準備を進めて欲しいと思います。お疲れ様でした⭐️

2区 中野歩太③ 8:24 区間25位

今年の駅伝で何度2区を経験したか…。
阿久根、奥球磨、県駅伝、九州駅伝、そして都大路。
5度目の2区。各駅伝コースは異なりますが、ある程度満足のいく順位で走ってくれた歩太くんの2区に恐れるものは何もありませんでした。2区を走れるのは歩太くんしかいない、そのくらい胸を張って送り出せる選手になった歩太くんに大きな成長を感じます。
区間25位と響きはよく聞こえませんが、実際8:24の記録はここ数年の九学の2区の中でも、良い記録です。3km区間が留学生区間になったことや気象条件は異なりますが、昨年2区を走った岩根正悟選手(現東海大①)は区間9位で8:29でしたし、その前に走った横尾皓選手(現芝浦工業大学③)は区間17位で8:23でした。岩根くんの記録を上回って走ったこと、皓くんと同じような記録で走ったことは高く評価できるのではないかと思います。個人的に、2区の展開次第で流れが決まる、いわゆるキーマンとして挙げていた歩太くん。後ろから迫る留学生に抜かれ順位は落としてしまったものの、最低限耐えた区間であり、この11位(入賞まで5秒)でタスキを渡した展開が3区の門間くんに火をつけたと思うので、歩太くんの素晴らしい走りには感謝です。お疲れ様でした⭐️

3区 門間蒼大② 24:10 区間3位

────23分58秒。これは2019年に入田優希選手(現コモディイイダ)の作った都大路3区の九州学院記録。この記録は今年更新される、私はそう思っていました。参考程度に、当時の入田選手の5000mのタイムは14:25。門間くんは14:04。5000mのトラックタイムを比較した時にも大きな差があることは歴然です。門間くんは試合に出る度に強さを更新する、速さも強さも兼ね備えている選手です。熊本県総体で5位に滑り込み、なんとか南九州の切符を手にしたと思えば、インターハイの予選でPBを更新し決勝進出。悔しさの経験を忘れることなく、目標に向かってひたむきに努力ができる選手なんだろうと印象があります。
〝 狙った獲物は逃がさない 〟格上相手にも怯まず果敢に挑む姿勢が見られる積極的な門間くんのレースって見てて本当に気持ちが良くて、見ている人に勇気や感動を与えられる、そんな走りをいつ、どんな時もするんです。私はそんな門間くんの積極的なレースが大好きです。
「  門間くんの前に他チームが見える位置(理想は3秒差)で襷が渡れば、彼の走りなら相当追いかけ回すと思うけん面白さが増すと思ってる  」都大路前日の私のXのポストです。そんな門間くんに入賞ラインまで5秒の11位でタスキが渡ればショータイム始まりの合図。5人抜きの快走で9位のチームに25秒の差をつけて一気に6位の入賞ラインまで順位を押し上げます。
大きく流れを変えた門間くんのこの走りは問答無用で今回のMVPです。気になる記録は24:10。九学記録には惜しくも届きませんでしたが、23分台の価値は大いにある走りだったと思います。お疲れ様でした⭐️

4区 一ノ瀬來祈③ 23:57 区間16位

今年の九学の四本柱の1人。3年生に入り突き抜けた選手です。スピードも距離対応もバッチリ。今年の一ノ瀬來祈は今までの一ノ瀬來祈とは全く違います。チームのムードメーカーとして常に明るく、盛り上げ上手な來祈くんですが、アップをしている時の眼差しは鋭く、とてもかっこよかったです。
「 昨年の船越くんを越えようね 」と都大路前にメッセージを送った際、「 禿先生からも同じことを言われました!笑 」と。23:45、5人抜きの区間4位でチームの順位を上げた船越碧先輩(現青山学院大学)を目標に、門間くんから受けたタスキを掛けて国際会館を軽やかに駆け抜けていきました。前を行く学法石川との差は広げてしまいましたが、23分台で走ったことは褒めるべきポイントだと思います。ただ、來祈くん本人がこの結果に納得していなかったように、私もこの結果は満足いく結果では無かったかなと思います。きっと一ノ瀬來祈ならまだ上をいけたのではないか、一ノ瀬來祈はこんなもんじゃないぞと。彼の実力を知っているからこそ、彼の実力を認めているからこそ、少し悔しい結果になってしまった印象を受けました。それでも4区のコースを任せられたのは一ノ瀬來祈しかいませんし、順位を落とさずに5区までタスキを繋ぐことはマストであったと思うので、最低限の仕事はしたのかなと思います。お疲れ様でした⭐️

5区 坂井咲太郎② 9:01 区間11位

5区坂井咲太郎。私が唯一区間予想を外した区間でした。
咲ちゃんはスタミナよりスピードタイプの選手なので、5区の起用には納得ですが、脅威の1年生田中允紳(14:32.06)久保和寛(14:37.20)、そして3年生でありキャプテンである有村颯恭(14:37.78)を差し置いて、ここに割ってくるか〜〜!!!という驚きはありました。
今年の高校総体の1500の限りある3枠に選ばれた点や、新人戦に出場せず、10月の奥球磨駅伝に向けて温存された選手という点を考えると、禿監督も咲太郎くんを主力として評価しているのではないかと思います。今年に入って主力としての頭角を現し始めた選手であり、この機会を私が一番待ち望んでいた選手でもあります。
3年時の熊本県中学駅伝ではアンカーを担い、7秒差の2位で受けたタスキを、区間賞の走りでひっくり返し、優勝のゴールテープを切りました。(ここで抜いたのは本渡の久保和寛くんでした🤫笑)
全中駅伝でも同じくアンカーを担い7人抜きの区間3位でチームの順位を20位から13位まで押し上げました。私はこの走りを見て、「 この子は九学に欲しい…! 」と目を光らせていた選手だったので、咲太郎くんの実力は中学生の頃から高く評価していました。2年生に進級し、一皮剥けた選手だと思います。
区間1桁で走れていれば尚良かったと思うところはありますが、個人的に区間11位は花丸です💮昨年の桜太郎くんはこの区間を8:49の区間10位で走っているので、強い向かい風であったことを考慮すると、十分な結果だと思います。来年は2区か7区で見たいですね。お疲れ様でした⭐️

6区 岩﨑桜太郎③ 14:49 区間9位

6区岩﨑桜太郎の安心感。私のザコphoneは外にいると電波激弱で中継が見れず、母とffに状況を教えて貰いながら頭の中でイメージして都大路を追っていたのですが、桜太郎くんにタスキが渡った時に1つ前を行く学法石川とは12秒差。駅伝男と称することができるほど、私は桜太郎くんの駅伝力を高く評価しています。ここで5位への浮上の可能性を期待できるほど6区岩﨑桜太郎に心強さを感じていました。「 桜太郎くんなら絶対大丈夫 」 きっと誰もがそう思っていたはず。そんな思いに応えるかのようにグングンと前をいく学法石川に迫る走り。テレビに映ることは決して多くはありませんでしたが、少しずつ前の背中が大きくなっていく桜太郎くんの走りを捉えたカメラに感動でした。(19年入田優希の亡霊ミさんはこの時の入田さんの3区の走りに似たものを桜太郎くんに感じていました笑)そして、第6中継所で待つ中川陽琉の姿が見えるラストの直線で、学法石川を抜く瞬間も。1つでも上の順位を、次に待つ後輩を少しでも楽させようと、そんな声が聞こえてくるような魂の籠った桜太郎くんのラストスパートには涙でした。(家に帰ってティッシュ片手に涙ポロポロ)
最後の最後で学石の生天目選手に抜き返されてしまったものの、12秒差で受けたタスキを2秒差まで詰めたあの走りは、最高学年、そして今年の柱としての自覚と責任を背負った素晴らしい走りでした。お疲れ様でした⭐️

7区 中川陽琉② 14:58 区間17位

陽琉くんの走りに驚いたのは九州駅伝の7区です。ゴールで待つ仲間も2つ順位を上げて帰ってきた陽琉くんに目を大きく開いて驚いていました。あの門間くんと來祈くんの表情は今でも忘れられません(笑)
あの走りがあってから、都大路の7区は陽琉くんしかいないと私はそう思っていました。最終順位を決定づける区間で順位を上げることができるのであれば、アンカーとしての役割を大きく果たしていると言えますので、ここにきて右肩上がりの調子を見せる陽琉くんであれば7区を任せることができると感じました。夏頃までの陽琉くんは、調子の並が激しく、走れる時とそうでない時の差があり、駅伝に起用するのは怖い印象がありました。しかし夏を超えた陽琉くんはそのイメージを払拭する成長を感じています。昨年の迫紘太(現創価大学①)は区間6位、1年飛んでその前の黒木陽向(現創価大学③)も区間9位と区間1桁で走っているため、若干物足りなさを感じる順位になりましたが、「 順位を落とさないこと 」これが大事ですので、陽琉くんは頑張ったと思います。1つ言うのであれば、3年時に7区区間9位で好走した陽向くんの2年時は7区区間19位でしたし、まだまだ来年への可能性を感じます。お疲れ様でした⭐️

8区 有村颯恭③ 14:53.61(SGH)

今回出走が叶わなかった主将・有村颯恭。エントリーが出た際に息を飲みました。ここまで1年間、苦楽を乗り越えチームを牽引してきた主将。昨年の夏、「 (都大路には)永本さんと村上さんの借りがあります 」と。今年の夏には「 都大路では自分の走りでミさんを倒れるくらい泣かせたいな〜笑 」と。常に都大路、都大路、と口にしていました。たくさん苦しい思いをした分、夢であり目標である都大路にその姿を見たかったです。過ぎてしまったことをいくら嘆いても過去は変わりませんが、この悔しさを都大路限りで終わらせるのか、糧として次に繋げることができるのか、颯恭くんのこれからにかかっていると思います。
現に、3年時の都大路で出走が叶わず涙を飲んだ溝上稜斗(現明治大学④)は大学で飛躍していますし、「 あの時の経験があったからこそ今の自分がある 」と言っていました。メンバーから漏れた颯恭くんに上手く声を掛けることができなかった私は、溝上くんに速攻連絡をして、溝上くんが当時どんな思いをしてどう振舞ったか(?)を聞き、颯恭くんに伝えました。こんなことしかできないけど、上手く言葉を掛けることができなかったけど、頼りないかもしれないけど、私はいつでもキャプテンの味方だよ、と伝えたいです。
都大路の次の日に行われるSGH文スポ記録会に出場した有村キャプテン。最終組に出場し、組3着でゴールします。15分間の激闘の中に、先頭に立つ時間も長く、3年生のプライドを感じました。決してこの経験を無駄にせず、次のステージで笑おうね、有村颯恭ならできる💪🏻🔥

8区 久保和寛① 14:56.69(SGH)

九重駅伝2区3位、日本海駅伝6区18位、九州駅伝6区6位。1年生ながら3つの駅伝に出場し、九重・九州とかなり頑張ったと思います。
熊本県中学駅伝では2年時6区2位(3位と26秒差)3年時1区区間賞とそれぞれエース区間で優秀な成績を収めています。九州学院入学後の初戦、熊本県選手権ではジュニアの3000mで部内トップの8:46.16を叩き出します。1500.3000とスピードのある和寛くんの始めての5000mは15:33.85。悪くないスタートを切りました。
そこから春を越え夏を越え、秋の県新人では15:10.59の2位で九州大会への切符を獲得。「 積極的に攻めます! 」と意気込んだレースは、言葉の通り前半から前でレースを進め、14:39.15の自己ベスト更新。1年生の秋で14分30秒台を出したのは素晴らしかったですし、あのレースを現地で見れたことをとても嬉しく感じています。
たった半年間で1分も5000mのタイムを縮めてきた和寛くん。学年関係なく、都大路のメンバー争いに絡んできたことでしょう。惜しくも出走は叶いませんでしたが、来年は中堅学年として、チームを支える側になる立場として、県駅伝の優勝メンバーの1人になることはもちろん、都大路を駆け抜けてほしいメンバーの1人です。なんだかんだ全中駅伝は3年間逃してきた和寛くんですので、仙台育英に進学した平方勇多選手に負けじと、故郷・熊本で決戦のその時まで、静かに闘志を燃やしていてほしいなと思います。

8区 田中允紳① 15:00.58(SGH)

私が唯一予想を外した区間の5区に予想していたのは允紳くんでした。何せ、田中允紳はめっっっっっちゃくちゃ強いです。野球上がり本格的に陸上を始めたのが中2(?)です。小学生の時はサッカーもしてたとか。陸上始めて1年も経たずに走った3000mが8分40秒台で走れるポテンシャルの高さ。増永一心(現開新高校)のお兄さん曰く、「 允紳は世代トップになります!! 」と言われていたので、こりゃ楽しみだと入学を歓迎していたところ早くも才能が開花。今や14:32.06のタイムを持ち、部内6番手の選手です。速さだけではない強さを感じる選手だと思います。
日本海駅伝では7区6位。順位を2つ上げてゴール。九州駅伝では1区起用。区間9位と大健闘しました。もう10kmも難なく走れることが判明したので、来年、再来年と心強いです。ただ、この選手が走れないほど今年の九州学院の層が厚かったことは、応援している私にとって、喜ばしいことでもあります。
来年のエース・門間蒼大に次ぎ、準エースとして堂々と名をあげられるような選手になってほしいと思います。


2025年の私もよろしくお願いします(👍🏻ᴖ ·̫ ᴖ )👍🏻

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★秘話💖

ここから先は岩﨑桜太郎くんと椙山一颯くん&門間蒼大くんの2人にフォーカスしてちょっとした話を未公開ショットと合わせて1500文字程度で紹介しています。
こちらは読まれなくても全然いい部分でありますので、無料記事の部分だけまずは楽しんでいただけたらと思います🧚🏻‍♀️✨

ep1. 私にくれたプレゼント
ep2.夏に誓った固く熱い約束

の2話です。

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