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2019年はレコード沼

今月、レコードプレイヤーを買いました。
これまで買い集めていたレコードたちをようやく自宅で再生できる環境が整い、今までCDばかり買っていた情勢もあっさりとひっくり返された2019年。SpotifyによってiPod Shuffleの出番が消えた2017年、Bluetoothのスピーカーとイヤホンでリスニング環境が一気に無線化した2018年、という音楽環境の変化にまた一つの大きなうねりがやって来たわけですが、まさか2010年代の終わりに意外な形で起ころうとは。(でも何となくそうなるだろうなとは思っていた)

そういえばこのラジカセを買ったのが今年の8月の話で、その翌月に出演したSquare Sounds Tokyo 2019でも私(Breezesquad)を含めて3組のアーティストがカセットテープを物販で出していてちょっとした話題の種になったりしてました。
そんなこともあったりして、アナログなメディアのブームが数年前に思っていたよりも持続してくれているお陰もありつつ、作り手・聴き手の双方の立場からしても今が一番バラエティに富んだ音楽体験ができて楽しい時代だなあという印象です。

その代わりに(今まで10年以上たくさんお世話になったiPodには申し訳ないけどマジで)Appleプロダクトの圧政が私の中であっけなく終焉を迎えました。Apple MusicはUIが扱いづらくなってSpotifyに移行したし、ダウンロードもBandcampのようなアーティスト側により利益が行く+非圧縮音源を扱うサービスで買うようになってからiTunes Storeはからっきし使わなくなるしで諸行無常。

今現在メインで使っているSpotifyもそれ一辺倒というわけでもなく、気になった楽曲やアーティストを即座にチェックし、聴き込むうちに気に入ったものは盤で買うし、逆にストリーミングで聴きたい楽曲やアーティストが配信サービスに対応していない場合も結局盤で買う……という具合にフィジカル↔︎デジタルの持ちつ持たれつの相乗効果によってレコード沼が加速してしまった次第です。

あとはここ最近で(愛と知識に富む人の集まる)DJ現場に恵まれるなどの要因もあり、今年は旧譜を掘り下げてばかりで新譜をあまりチェックしておらず、毎年年末にアップしている年間ベストも今年はどうしようかな……ということで、年内のどこかのタイミングで個人的な2010年代の音楽遍歴をただただ振り返るだけの取り留めのない記事をドロップする予定です。

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