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【寄稿しました】書籍「短冊CDディスクガイド」 DU BOOKSより7/12発売

8cmCD(短冊CD)専門のDJとして知られるディスク百合おんさんが監修を務めた書籍「短冊CDディスクガイド」がDU BOOKSより7月に発売!そこになんと錚々たるレビュアー陣に紛れて私も30タイトル分を選曲・寄稿しております。蒐集家の本懐とも言うべき身に余る光栄、気合を入れて書かせていただきました。
バラエティ豊かな執筆陣による全600曲にも及ぶディスクレビューに加え、充実のインタビューやコラムなど、1990年代を中心に日本の音楽シーンを彩った"短冊CD"という独自のカルチャーを振り返る重要な一冊、ぜひ書棚の仲間に入れていただけると至極幸いです。

7月7日 短冊CDの日でもある七夕の日にディスクユニオン店舗にて先行販売
7月12日 全国販売開始(全国書店、各種オンライン通販など)

「短冊CDディスクガイド」書影
「短冊CDディスクガイド」書影

今回の執筆にあたり、オファーをくださった監修のディスク百合おんさんをはじめ、音楽酒場ブギの関係者の皆さんやお世話になっているDJの方々、そして私にとってのディガーとしての二大巨頭のメンター的存在でもある倉庫市のちゃちゃまるさんとコウさんなど、関係各位およびご協力いただいた有識者の皆さまに感謝いたします。

また、2024年5月12日に惜しまれつつも閉店した九州最大級の短冊CDのメッカ、ティーンエイジドリームレコードにもこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。このお店で出会った短冊CDもいくつか掲載させていただいております。大変お世話になりました。多い時は一度の買い物で100枚以上の短冊CDをレジに持って行ったりもして本当にどうかしてました。

そんな大袈裟なまでの謝辞を述べるに至るまでの経緯を備忘録として以下に記しておきます。(何かしら書き残さないとすぐ忘れちゃう)

時は遡り2021年、

本書にもレビューを掲載していただいている所長美「ちょっと待ってスミヨシ(MANOSKE REMIX)」の短冊CD。こちらがディスク百合おんさんの手に渡ったことが全ての始まりでした。

CD制作の経緯

博多は住吉のミュージックバー・音楽酒場ブギで2020年まで定期的に開催されていた音楽イベント「舞麗男子音樂會」(読み:ぶれいめんずおんがくかい)。その1コーナーとして立ち上がったオリジナル楽曲企画「THE CREATORS」の一環で2019年に制作された「ちょっと待ってスミヨシ」(作詞・作曲:ヒロ時々ガルローネ)を、歌唱を務める所長美さんの50歳の誕生日をお祝いしてリミックスを作ろうという企画が立ち上がったのがきっかけ。しかしそれだけに飽き足らず、せっかくなら8cmCDの自主盤まで作ってしまおうということで、大人達のクリエイティブな悪ふざけの結晶として完成したのがこちらの一枚というわけです(CDのデザイン周りも担当しました)。

DOMMUNE「珍盤亭娯楽師匠 presents 深淵なる中古CDディグの世界」より
スクリーンショット (2022/8/26)

そんな身内音楽の極致とも言えるこの楽曲をディスク百合おんさんが様々なDJイベントでプレイしていただいていたみたいで、さぞかし現場はざわついていたことでしょう。非常に嬉しい限りです。よもやDOMMUNEで自分の作った曲が流れる日が来るなど思いもしておりませんでした。

続いて2022年、

関東や関西での短冊DJシーンの盛り上がりを受け、福岡でも8cmCDのDJイベントをやるゾと一念発起して「8cmCDナイト〜短冊流し〜」を主催したのが9月の話。
長崎は佐世保のDJ集団・佐世保桃源郷のメンバーでもあるtapp(ex.tetsuyat)さんとケニー深畑さんのお二方と、そして福岡で8cmCDのDJと言えばの先達・エイト吉川さん(※2回目開催時に参加)という布陣を軸に、音楽酒場ブギでお馴染みのDJの皆さんにもお声掛けし、tappさんがお持ちのPioneerのCDJ-700Sをお借りしての開催が実現しました。

「8cmCDナイト〜短冊流し〜」フライヤー
(エイト吉川さん欠席も、2回目開催時に参加が実現しました)

イベントの主催は本当にエネルギーが要るということを骨身に染みるほど痛感し、次回開催のタイミングを伺いつつも翌年の2023年は見送り。

2023年の個人的なトピックとしては、8月にディスク百合おんさん、ちゃんまい(ベッド・イン)、斉藤伸也(ONIGAWARA)さんのお三方に加えnakamura8cmさんという豪華布陣の短冊CDイベントにひょっこりお伺いするなどしておりました(が台風接近のため旅程が短くなり、本当にこのイベントのためだけに東京に行って帰ってくることに)。ちゃんまい以外の皆さんとはここで初のご対面。ちゃんまいもベッド・イン以外でのソロ現場は初めてだったので全てが新鮮!このイベントきっかけに購入した短冊CDもありました。

ちなみにnakamura8cmさんとは遡ること2020年、香港の8cmCDに関するやりとりを(旧)Twitterで交わすなどしておりました。そんな香港のリイシュー作品群についても2010年代以降の8cmCD再評価期における重要なムーブメントのひとつとして「短冊CDガイドブック」にもしっかり記録させていただいております。

そして2024年、

これは本当に偶然だったんですが、たまたま東京を訪れていたタイミングで8cmCDが流れるイベントが行われているとのことで高円寺yakusyuにお伺いしたのが2月3日(節分の日)。大阪のbarフェーダーのパルナス今井さんが主催の「フィジカルの鬼」、ディスク百合おんさんやデラさん、DJフクタケさんなどがプレイされておりました。
ここで思い立ったが吉日、会場にいらっしゃるディスク百合おんさんに「短冊流し」第2回開催の出演オファーをここぞとばかりに直談判。ご快諾いただき、山が動きました。

本当はティーンエイジドリームレコードが閉店する前にイベントを開催できればと考えていましたが、お店の閉店が予定より早まり実現ならず。しかしながら同時期に連動イベントとして二日市での倉庫市を開けてもらえることとなり、ディスク百合おんさんにも福岡で短冊CDのディグ活をしていただける良い機会となりました。

「8cmCDナイト〜短冊流し2〜」フライヤー

ディスク百合おんさんをゲストに迎えた「短冊流し」第2回は、ここに至るまでの最初のきっかけにもなった「ちょっと待ってスミヨシ(MANOSKE REMIX)」を所長美さんに生歌唱していただくハーフタイムショーを設けるなど(突然の思いつきを快諾いただき本当に感謝です)、本当にやりたい放題やらせていただきました。お昼に舞鶴公園で開催されていたヒメノピクニック2024(屋外DJイベント)とのダブルヘッダーで、短冊CD三昧の一日に。

そんなイベントの開催準備と並行する形でディスクレビュー執筆のお話も3月頃から動いていた(とはいえ時期の重なりは見事な偶然でした)こともあり、短冊CDを聴かない日は1日たりとて無かった上半期となりました(が上半期に限らず大体いつもそう)。

ということで改めまして「短冊CDディスクガイド」よろしくお願いいたします。全国の書店や通販サイトにてお求めいただけますので是非。
ディグ活動も引き続き地道に邁進して参ります。

【イベントのお知らせ】 8月といえば8cmCD!『短冊CDディスクガイド』リリース記念DJパーティー 【DJとして参加します】

8/12 イベントフライヤー

日時:2024年8月12日(月祝) 17:30-22:30
会場:
渋谷 Club Malcolm
料金:2,000円 (+1drink)

● GUEST DJ ●
コモリタミノル

● DJ (50音順) ●
ISHII
短冊ナイトSPクルー
(ディスク百合おん・DJ JARECO・カマタダイスケ)
珍盤亭娯楽師匠
dj610
ナウい女
nakamura8cm
hosotake
マノスケ
リズマニ

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