紫陽花のうた

人の気持ちの移り変わりの瞬間は
まるでアジサイの花のように一つ一つ小さくて見えづらい
それだから色変わってる　一時ごとに
時のうつろいごとに
みんな桜の散るのを美しい　キレイだと言うけれど
アジサイの最後の
まるごと朽ちるのをキレイとは言わない

それは何故かな　何故かな
魅せるように少しずつ散るのはキレイ
自分を守って　守って　しぼんでいくのは醜いの？

黄色からピンク　ブルーからムラサキ
ぜんぶぜんぶ　さらしてきたよ
愛されたいって　まあるく咲いていた
この姿を　誰か覚えていてくれるかな

君の人生の変わり目は
まるでアジサイの花のように一つ一つささやかで　そして特別で
それでも、色づいてく　大切なこと
誰かとの関わりでとか
みんな桜の散りぎわ　ありがたい風情だと言うけれど
アジサイの終わりの
全力の咲き終わりをステキとは言わない

それは何故かな　何故かな
魅せつけて　はかなげに散るのはキレイ
みんなを愛して　愛して　色褪せていくのは醜いの？

黄色からピンク　ブルーからムラサキ
ぜんぶぜんぶ　さらしてきたよ
確かめたいって　誇らしく咲いていた
この姿を　誰か愛してくれていたかな