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キセキの始まり day11

10月12日 嫌な予感しかない

この日は、私が所属しているシンクロニシティ研究会の
年に一度の「マヤの集い」。
マヤ暦大好きの会員が全世界から集まり、
活動の発表をしたり、お互いに交流を深める大会です。

初めて出会う全国の人たちと、
マヤ暦の話ですぐに仲良くなっちゃう
不思議な会なのですが、

今年は、どうも行く気になれなかった。
まったく気がすすまなかったのです。

この大会は連休中に行われるため、
半年以上も前から、航空券やホテルを押さえて
参加する準備をしましたが、
(私は北海道在住です)

そのあとで、10月間近になっていろんな方から、
その連休期間中に北海道に遊びに行くんだけど、会えないか?
案内してほしい。大事なイベントがあるから来ないか?などなど

各方面から、私の地元で会いたいというお誘いが
舞い込みました。

「マヤの集いは毎年やってるから、来年もある。
 でも友人や大切な人からのお誘いは、次はないかもしれない。
 マヤの集いをキャンセルしたいのに
 ホテルも飛行機も予約を入れちゃって、今さらキャンセルできない💦」

結局、数々の大切なお誘いを断って、
不本意ながら、羽田行の飛行機に乗り込みます。

私の席は窓際で、隣の席は70代くらいのご夫婦でした。

機内サービスの時間になり、
私と隣のご夫婦のご主人はジュースを注文、
奥様はコーヒーを頼みました。

3人ともテーブルを出して、飲み物を飲んでいると、
奥様が「あっ、やった」と大きな声を上げました。

見ると、コーヒーにミルクを入れようとして
全部こぼしたようです。
ご主人も私も、飲み物を持っていて、テーブルは出してしまっていて
助けてあげたいけど、思ったように動くことができません。

すぐにCAさんが来てくれて、
「やけどは大丈夫ですか?」と、
拭くものを持ってきてくれたのですが
奥様は「冷たい、冷たいの」と大きな声で答えています。

冷たい?アイスコーヒーってあったかな?
いや、なかったはず。

そんなことを考えている間も
奥様は立ち上がって、
「あーズボンがぬれちゃった、冷たいわ」と
ご主人に話しています。

私は自分のジュースを飲み干してから
機内サービスのカードを見てみましたが
やっぱり、ホットコーヒーしかない。

なんだろう?このヘンな感じ。

実はその奥様は宇宙人で、
覚えたての日本語を間違えて、
私に宇宙からのサインを送ろうとしているのかも。

羽田空港に着くまでのあいだに
私の妄想はこれくらいに膨らんでいました。

これって、即座に手伝ってあげた方が
良かったのかな?
私には何ができたんだろう?
このできごとは何かのサインだろうか?

モヤモヤして
嫌な予感がしましたが、もう引き返すことはできません。

羽田空港に着いたときには
まるでジブリ映画の主人公が
新しい世界に飛び込むときのような気分になっていました。

今思うと、それはある意味合っているのですが。

長くなるのでここから先はday11で。









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