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『ナチュラル』熱量高め楽曲解説-0-
こんばんは!!!!!!!!!!!!!!!
東方ヴォーカルアレンジサークル「Water Color Melody.」のManoです。
今作でついに正規メンバーとして加入が決まりまして、音楽プロデュース兼作詞編曲兼共同代表としてこれまで以上に音楽活動を頑張ってゆく所存です。
挨拶は短めにしておいて、2024年5月3日博麗神社例大祭でギッラギラのNewミニアルバム『ナチュラル』が頒布されますされました。もうチェックしてもらえましたか?
いや知らんよって方は、ひとまず試聴動画があるので観てくださいよ。
好きなキャラと原曲を好きな曲調にアレンジした全6曲入りミニアルバムとなっております!対象年齢広め。
リリースを記念して、今回の記事から7〜8回に渡って楽曲解説をしていこうと思います。長くなりますがお付き合いいただければ幸いです。
【余談】
セルフライナーノーツは控えめにしていたのですが、年号も時代も変わったんだからいい加減適応しなきゃなと思った。自主的な解釈を期待することと、丁寧な紹介やおすすめは両立できるはず……!
ただでさえ作品や情報が溢れてる世の中なので、ピンとくるものがあれば是非CDを手にとってみてください。あ、聴くのはサブスクでも大丈夫です!
WCM.慣れした古参はむしろ読み飛ばしてほしい!君たちの解釈に委ねる。
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第0回は、楽曲解説に入る前にまずアルバムコンセプトについて。
ジャケットイラスト・題字・各楽曲のアレンジや作詞を外注するにあたって、当初共有していたコンセプトは【野生】でした。
動物系の子たち以外にも、幻想郷には牙や爪を持った妖怪がちらほらいますよね。あれって体の一部として備わっているわけで、鍛えるか頭を使うしか攻撃手段のない人間にとっては恐ろしき「暴力スペック」だと思うんです。
そういった【野生】への畏敬や憧れを込めて、題材の原曲やキャラを選びました。
ところが、制作を進めていくにつれて当初のコンセプトと折り合いの悪い部分が出てきてしまいました。
①過去作以上のクオリティ確保と②今やりたい音楽性の実現という、ふたつの理想に追われ、お恥ずかしい話、進捗がよろしくない状況に陥ったのです。
ライブ多めのスケジュールを乗り越え、10周年ベストを出したことで次回作へのハードルが自分の中で爆上がりしていたのもあります。
どうにか状況を打破すべく蒼-aoi-さんや関係者と相談し、収録曲数を絞ることに決めました。一度「8曲入り」とアナウンスしていたのを反故にしてしまった結果となり、誠に申し訳ないです。
ただその甲斐もあり、限られた曲数に全力で関わることができました。結果的には非常に満足いく仕上がりになっています。手に負える範囲を一生懸命やるという大事さを学んだ……。
曲数だけ多くても皆んなが喜ぶとは限らないのに、なぜか視野が狭くなって意固地になってしまうんですよね。若さ由来じゃない手数の多さは、不安を隠したい心理なのかもしれない。
今回収録が叶わなかった曲たちは、いずれ何らかの形でお披露目できればと思います。
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どこまでも楽曲本位で、自然な創作欲求に任せてパッケージを整えたら最終的にこんな形になりました。
色々と計算してコンセプトをあつらえてみたものの、人間である私たちが野生と向き合うというのは、大袈裟に扱うでも雑に扱うでもなく普通に自然に生きる(生きたい)ってことに落ち着くんだと感じました。普通のライフ。
願わくば野生動物のように、シンプルに生きたい。
でも人間はそうはいかない。
二律背反に苛まれ、価値を疑い、自分を殺し、それでも問い続け、孤独の中で他者を思い、喪失を受け容れる。
アルバムで描かれているのは、人間にとってはありふれたそんなストーリーです。ノンフィクションの私たちは妖怪にも動物にもなれないからね。
30分に満たない収録時間の中に、制作者全員の今まで歩んできた何十年分もの人生が乗っかっているとつくづく感じます。音楽ジャンル的にはJ-POPになると思いますが、わりとそういう区分がどうでもよくなるくらい濃密に「音楽」してるアルバムです。
「本音が見えない生きにくい時代」だの何だの、よく言われるようになりましたよね。
あなたの不安や困難に、音楽が直接寄り添えるわけではありません。それはあなたのモノなので。
だから、私たちは私たちの不安や困難と本音で向き合おうと思います。時々目を逸らしたりもします。きっとあなたと同じです。
音楽を通して見ていてください。ほんのひと時でも、Water Color Melody.をあなたの近くに感じてもらえたら何よりです。
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今回の記事で気になりましたら、是非BOOTHからCDをご購入ください!
歌詞カードやディスクなど隅々まで楽しんでもらえるよう、ぎっちり詰め込んであります。
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ほなまた!