閉幕準備

私が今いる病院は基本的に3ヶ月以内に退院、というルールがある。
医療点数の問題ということは知っていた。だが無知な私、これは精神科に限った話だと思っていた。

先日、急病で倒れた親戚が転院した。
病名が分かる人には分かってしまうかもしれないが、親戚は倒れたことでとある後遺症が出てしまった。救命的処置が一通り済み、容態も落ち着いたため、リハビリに力を入れる病院に転院したのだ。
聞いた話、このリハビリの病院も3ヶ月以内の入院が基本ルールだという。もし期間を超過する際は日額数千円が毎日実費だとか。
つまり親戚はこれから90日の間にリハビリで身体の機能を少しでも取り戻す努力をしながら、次の行き先、彼の家族曰く施設を探さなくてはならない。
少しでも親戚の身体が良くなることを祈ることしか私にはできない。

そう考えると、私の入院はいかに舐めプが許された甘えた入院なのだろうか。
今回は栄養障害ということで経管栄養で体重をある程度戻すところまではやった。管を外して口からの食事はたまにサボるが体重の減りがガタガタになっていないので見逃されている感覚。
ぶっちゃけ、いつ退院しても大丈夫と思われているだろう、と予想している。

……なんてことを書いていた矢先、これまた先日に退院の打診をされた。
そうだよな、ここまできたらもう特に手を加えることもない。薬を調整するにも期間が足りない。あとは所謂マインドフルネスなどで思考の歪みをなんとかするくらいしかすることがないが、それは外来通院でやることだ。
日程を決めよう。荷物を少しずつ持って帰ろう。
このマガジン、どのようにクロージングを進めようか。