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小説(SS) 「新たなるシーズン」@毎週ショートショートnote #棒アイドル

お題 // 棒アイドル  


 鳴かず飛ばずのヒットを出し続ける二人組ダンスアイドルのトムが、地方営業先の楽屋でクラシックをひとり聴いていると、相方が急いで駆け込んできた。

※以下は全て、英語を和訳した内容となっています。


「おや? まだ私たちの出番は先ですよ。いったいなんの騒ぎです?」

「聞いてくださいよ、トムさん! なぜか僕たち、遠く離れた日本で、テレビ出演が決まったんですよ。なんでも、お茶の間で人気なんだとか!」

「妙ですねえ。私たちは日本でパフォーマンスをしたことなど、一回もないというのに。ええ、いまいち糸口がつかめません」

「それが……僕たちの日常のやりとりをアップしたインターネット上の動画に、コメントが殺到しているんです。どうやら、相棒アイドルという扱われ方をしているようで」

「相棒アイドルですか。まったくもって、見当がつきません。でも、どうにも気になってしまう愛称ですねえ」

「トムさん! これはどういうことなんでしょう!? いままで僕たちにそんな人気なんて――!」

「落ち着いてください。まずは紅茶でも飲んで、状況を整理するとしましょう。あ、ちょっと失礼……おっと。私としたことが、紅茶のティーバッグを切らしてしまっていたようです。困りましたねえ」 

「……」

「ですが妙ですねえ。私はここに到着した時点で、紅茶のティーバッグを3つテーブルの上に置いていた記憶があります。そうなるとつまり、私が目を離した隙に、何者かがこの楽屋から私の紅茶を盗んだことになるわけです……もしかすると――」

「あ〜すいません! 僕がさっきちょちょいと飲んでしまいました!」

「やはり、そうでしたか」

「まったく、トムさんにはかないませんね」

「そう持ち上げなくて結構ですよ。どうしても、細かいところが気になってしまうのが、僕のクセですから」

「ハハハハ。それにしても、どうして相棒アイドルなんて言われ方をしてるんですかね?」

「それはわかりません。ですが、なにかを見落としている可能性は、おおいにありえますねえ」

「そうかもしれません。さっき外に日本人が歩いてたんで、僕、聞き込みをしてきますよ!」

「わかりました。では私は、この謎について、もう少し考えてから後を追うことにします……それにしてもまったく、妙なものですねえ。」

〈了〉929字

※2022/10/29//オチの部分を改稿しました。


パ、パ、パ、パロディやないかい!!!!!!!

ええほんとすいません、なんかこう全然アイデアが出なくて……仕事の合間に考えてたりしたんですけど行き着いた先は……相棒の棒でした。

お題が、難しすぎるんですよ!!!

とまあ、言い訳はこのあたりにしておいて
また来週に向けて、明日はたくさん寝ようと思います。

最近、アキバ冥土戦争がお気に入りです。

ではではまた〜。


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