【わたしが尊敬する8歳。令和な彼女と同居中。】
こんばんは。
上の世代から同世代までは、どこにでもたくさんいる
ゆうこさん、の中のひとり。ゆうこです。
だけど、たった1人のわたし。
そんな自分をいちばん大切に。
どんな自分にも○を。
満たされた、まんまるな心で過ごせる人を増やしたい♡
昭和生まれ、平成育ちのわたしは
平成生まれ、令和で成長中の8歳の女の子と同居中。
同居中。
そんな風に言うのは、たしかに8年前にわたしのお腹から出てきた娘ですが、
子育てしている。と感じていたのは、授乳期間中くらいじゃないかと。
彼女の発想、言葉、行動。
わたしには無いものばかり。
わたしができない事を難なくやってのける。
彼女のそのひとつひとつを観察すると、そこには、
ありがたい教えの数々。人生を豊かに楽しむ方法が見えてくる。
わたしが敬愛して止まない8歳のお話です。
***
「せっかく休みになったのに
もしお昼に宿題なんかしてたら
あのセミ見つけられてなかってんで
今年初めて捕まえてんからな」
ー 朝早くからの雷雨で、警報が発令された日のこと
小学校はもともと短縮授業期間ということもあり
1日臨時休校
悪天候だったのは登校時間までで
嘘みたいな青空
その後、夕立が少しあったくらいだった
夕方の習い事を終えて帰宅
19時: ゆっくりゆっくりご飯を食べている娘
それを見つめるわたしが時間を気にしている理由
ー自宅学習課題が終わっていないー
・朝からは愛犬との散歩に出かけ
・DVD鑑賞
・昼食を一緒に作って食べ
・朝のお散歩で目星をつけた公園にセミ採りへ
・夕方の習い事に出かける前にやっと課題に手をつける
自宅での時間の使い方は本人に任せていて
普段の宿題も、自分で決めた時間に1人で
こなしているので、わたしが口出しすることは
滅多にない
ただ、この日ばかりは、
「いつもの宿題じゃなくて
学校での授業の代わりの分やから
だいぶ多いと思うよ
いつやる?
どれくらいあるかだけでも見といたら?」
何度か声をかけていた
20時: 終わらない課題 終わりそうにない
「今日の全然いつもの宿題と違うわ
めっちゃ多い」
娘の口から出た一言が、わたしのスイッチを押す
「そりゃ、それ宿題じゃないからな
学校行ってる時間にやるやつやからな
その時間遊んでたからな」
きっと想像よりもすごく嫌味な言い方
一度口にすると、どんどん言葉が出そうになって
だけど、言いながら気づいている
娘は思った事をそのまま口にしただけで
何も放棄していない
そのまま黙々と取り組むことをやめていない
誰のせいにもしていない
わたしが嫌味を言う必要はない
気づいているけど、一度嫌味を口にした手前
意地悪な顔を向けてしまった手前
わたしの心は引き下がれない
というか、どうやって元に戻ればいいのかわからない
もう言いたくないのに、もっと説教じみた言葉が
あたまの中をぐるぐる回って
言葉を失ったまま、わたしの表情は固まる
私が嫌味を言うことで、
赤ちゃんの頃みたいにわんわん泣いてくれればいいのに
助けを求めてくれればいいのに
そしたら、わたしはただあなたを抱きしめられるのに
あなたが弱くなってくれないと
わたしは素直になれなくて
すっと気持ちを戻すことができなくて
そんなわたしに笑顔で近づいてくる彼女が
口にしたのが冒頭のセリフ
「せっかく休みになったのに
もしお昼に宿題なんかしてたら
あのセミ見つけられてなかってんで
今年初めて捕まえてんからな」
ー そう、毎夏セミ採りを楽しんでいる虫好きな娘
この夏はじめてのセミ採りにわたしも一緒に喜んだ
楽しかった
わたしがどんなに嫌な言い方をしたか
どんなに意地悪な目を向けたか
そんな事は全く気にしていないような声と表情で
そして、簡単にわたしの重い空気をぶちやぶって
「ママ、ぎゅーしよ」って両手を開く
わたしがしたくても、素直にできなかった事を
難なくやって見せる
≪素直な8歳を前に何度も心を揺らす33歳のわたし≫
終わりそうにないと思って
ちらちらと見ている、いや、見張っている、間は
全然終わらなかった課題も
娘にぎゅーってされて、安心して心を整理するうちに
ちゃんと終わっている
いつもより少し寝る時間が遅くなっただけの
そんな普通の1日
***
わたしが尊敬する8歳。
幸運なことに、わたしとは全く違う彼女の人生を
いちばん近くでシェアしてもらっている毎日
まんまるな心で。まんまるな1日を。
愛と感謝を送ります。
○ゆうこ○