梅は匂いよ 桜は花よ
春の訪れを真っ先に告げるのは梅なのに、
「花見といえば桜」と連想してしまうのはどうしてかしら。
そんなことを考えていると、こんな歌が目に入りました。
梅は匂ひよ 桜は花よ
人は心よ 振りいらぬ
(山歌鳥虫歌)
江戸時代の民謡集に収められている歌です。
なるほど、梅は香りを鼻で愛でるものであるし、
桜は花を目で愛でるもの。
続いて、「人は心が肝心で、身振りは重要ではない」とあります。
気持ちをぽっと明るくする、梅や桜のように
あなたは人を気持ちよくする心持ちをしていますか。
昔の人に、問いかけられている気がする、春の歌です。