画面の向こう
しばらく仕事場には行けそうもないので、レッスンを自宅からのリモートにしました。
これはみんなに協力してもらったときのテスト画面。
13人くらいで30分、めっちゃ楽しかったです。
ずっと家に一人でいるのは得意なほうですが、それでも画面越しに、久しぶりの知っている笑顔が並ぶとすごくほっとするし、みんな元気そうなのがとてもうれしかったです。
コロナのおかげでリモート会議が世界に浸透し始めたのはかなり良いことだと思いました。
9年前、311をきっかけにTwitterやLINEが爆発的に広がって、SNSを通したコミュニケーションが劇的に進化したけど、このリモート会議システムの急速な普及も、これからの時代に何か大きな変化をもたらす気がします。
そもそも会社や学校に毎日通うって、ものすごい強制的なことだし、束縛感も半端ないですよね。
通勤通学のために、たくさんの無駄も生じます。
そういえばコロナのために人類が活動を控えた結果、二酸化炭素の排出量が激減したそうです。
去年、環境問題はかつてないほど叫ばれましたが、皮肉にもこんな予想外のかたちで改善されることになりました。
そこから学べます。
現にいまこうして、無理して行く必要がないなら、行かない選択もある、行かなくてもやっていけるという事実が生まれたことは、相当画期的です。
子どもだったら、不登校なんかはほぼ解決しそうです。
社会人なら、満員電車も、仕事上の人間関係の鬱も、かなり解決しそうです。
不思議なもので、会わなくていいとなると、たまには直接顔を会わせたくなったりして・・・
結局人は、自由意志が尊重されるだけで精神が安定するのだと思います。
そうやって、無理して人に会わなくてもいいし会いたい人は現場に行けばいい、という個人の選択肢が増えると安心感があります、安心感こそが生命には重要で、そういう「自然な世界」に確実に一歩進んでいる、そこはちょっとうれしいです。
ちなみにリモートクラスをやってみたわたしは「YouTuberみたい😆✨!!」と一瞬盛り上がったものの、できることならやっぱり直接人に会いたいです。
でもそれは自分が自由な仕事してるからそう言えるわけで、もし会社員だったら絶対リモート選んでたと思います。
もちろん医療や接客など、人に会わなきゃいけない仕事もあるけど、そうじゃないところから、できるところから社会のストレスを減らしていくと精神的に安定する人が増えてきて、それがめぐりめぐって直接人を介する仕事の人たちも負担が消えていくサイクルになる気がします。
最近はファミレスや居酒屋も液晶モニターで注文したり、スーパーや衣料品店のレジもセルフが増えてきましたね。
昔のSFマンガとかでは、すべてを機械化した世界の人間は情が欠けた冷たい生き方をしてると描かれることが多かったけど、そういう未来に実際に到達したいま体験してみると、人と人とのコミュニケーションで無駄を省くことは、ゆたかな触れ合い自体を消去してるわけではないってことがわかります。
10万年前の人類も、いまの人類も、1000年後の未来人も、心の触れ合いそのものは変わらないと思います。
画面越しのコミュニケーションは、子どもの頃想像していたSFと違って、まるで通信ごっこみたいで、そしてどこか庶民的で、ちっとも未来感なんてありませんでした。
その素朴な感じこそ、どんなに時代が移ろうとも変わらない、人の触れ合いだと思いました。
それにしても、やったことないことって楽しいですね!!
何歳になってもその時代のトレンドのテクノロジーには常にふれていたいなって思いました。
それもコロナが起きなかったら体験できなかったと思うと、まさに禍福は糾える縄の如し、ですね。
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