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大人の修学旅行・水戸
自然法則の会2日目は偕楽園を回るつもりでしたが、単に近いからという理由で決めただけで、ほんとの茨城の名所でわたしの推しは大洗と鹿嶋でした。
ただそこに行くには車が必要であり、参加者の方で車で来る方はいるものの、さすがに最初からそれをアテにするのはダメだろうというわけで、徒歩圏内の偕楽園にしていたのですが、なんと車参加の方が
「ぜひ行きましょう!!」
と快く仰ってくださって、まさかの茨城ミニツアー全員ドライブが実現しました。
特に新潟や長野という遠方から参加してくださった方は、茨城に来る機会は滅多にないので、思いがけない展開を本当に喜んでくださいました。あらためてドライバーをつとめてくださったKさんTさん本当にありがとうございました。
そんなわけで、一陽来復の朝陽を太平洋に臨むという、素晴らしい体験ができたのでした。
12月の早朝とは思えないほど、風はやわらかく、海はおだやかでした。
この日は天皇誕生日ということで、朝から陛下が国民に向けて心を込めたメッセージを読んでくださいました。
そこには沖縄への熱い想い、象徴としての天皇という難しい存在を全力で担ってきたこと、また奥様である皇后陛下への涙を交えた感謝の言葉が並んでいて、わたしはとても感動しました。
偶然にも大洗磯前神社には君が代の彫られた岩があって、最後の天皇誕生日の朝に、わたしは感慨深い気持ちでそれを眺めていました。
君が代は、天皇のおさめる平和な世が続きますようにという祈りの唄ですが、わたしはこの岩を見て、平成が終わるラストのメッセージにこめられた陛下の心を受け取ったからには、これからは自分たち1人ひとりが「君」という意識で、平和な世を作るのは自分たちなのだという風な思いがしました。
大洗磯前神社はとても古い歴史があります。
311の時、大洗の沖に巨大な渦巻きが出たことは大きなニュースになりました。
渦は中和作用、茨城とは地理的にも日本列島にとって何か大切な場所のような気がします。
海岸ではよく瑪瑙が見つかるそうです。
特に白瑪瑙は珍しい、ということで全員で砂浜にしゃがんで、宝探しが始まりました。
最初は難しいけど、慣れると白い艶やかな石を見分けられるようになり、15分ほど、童心に返って石探しに夢中になりました。
結局石は全部置いてきたのですが、自然は神、海岸の石を探しながら、観察を通して自分を見つめるような気持ちでした。
大洗から1時間ほどかけて鹿嶋神宮に来ました。
わたしは鹿嶋神宮が本当に好きなので、思いがけずみんなで来れてとてもうれしかったです。
鹿嶋神宮は正確な創設が不明なほど相当古い神社です。
京都の春日大社は鹿嶋神宮の武甕槌命を勧請して作られたという歴史があるくらいです。
もともと神宮と名のつく社は特別な由緒があるものに限られていて、伊勢神宮と同じクラスと考えると、鹿嶋神宮がいかにすごいかがわかるというわけです。
参道は両脇に巨大な樹が並び、とても気持ちがいいです。
この道は真っ直ぐ富士山の延長にあたり、いわゆるレイライン上にあります。
鹿嶋といえば要石。
鹿嶋神宮は中央構造線の真上に建つ、まさに日本の地震を鎮める役目を果たしてる神社です。
陰から陽へ転じる日にたまたま来たわけですが、やはり穏やかな大地を願わずにはいられませんでした。
奇しくも同じ時にインドネシアでは噴火による津波が引き起こされたくさんの人が亡くなりました。
自然の圧倒的な力の前に人の祈りなど無力かもしれないけど、1300年以上前に、何なら2000年以上前に、衛星もボーリング技術も無いのにこの地を日本列島の中央構造線の末端と感知し、要石を置いた古代人を思うと、人にはそれでも無限の可能性があると思えてなりません。
鉱物と植物と動物と人。
すべて地球から生まれました。
だから本気になったら、わたしたちは地球のことがわかる気がします。
だってそこから生まれてきました。
自分の原因を知ろうとする意識が、天の道なのだと思います。
東京駅から夕方の高速バスで帰る方が間に合うように、昼過ぎには鹿嶋神宮の駐車場を出ました。
ほどなく雨が降ってきました。
調和して生きることを目指すと、すべて自然な流れになります。
でもそれは、自分は何もせず全部を運任せ天任せで都合よく降ってくるものではありません。
どうやったら良くなるかな?といつも工夫する意識が、天の力を呼び込みます。
2日目をいちばん楽しめるかたちにしたい、と全員が協力した結果、大人の修学旅行は全員が大満足の120点満点の成果を出したと思っています。
皆さんで楽しく過ごせたこと、本当に忘れられません。
そしてそれが一陽来復であったことも、自分としては大ラッキーだったなと、感謝しています。
また来年も、みんなで工夫して、おもしろいことしましょう!!
#日記 #エッセイ #大洗磯前神社 #鹿嶋神宮 #天皇誕生日 #自然法則