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弱小無名の教育系YouTuber、それでも動画を上げる理由

3月になった。

Twitterのタイムラインを見ていると、ぼちぼち進路の決まった中高生が増えてきた。春は出会いと別れの季節とはよく言うが、それは教育系YouTuberにとってもそうである。

というのも、学生がやっている教育系チャンネルの中には、進学・就職を機に更新を止めたり、あるいはチャンネルごと削除してしまったりするものが少なくないのである。

かく言う私も、1人の大学生である。
私のチャンネル「マナの勉強Studio」を見ればわかる通り、広告もなければ授業プリントも無料。収益はゼロである。
いずれ自分も、このままYouTubeから身を引く時が訪れるのだろうと思うと、1つの疑問が湧いてきた。

「そもそも、収益ゼロの状態で、卒業までYouTubeを続ける意味はあるのか?」

学生YouTuberなら一度は考えたことがあるに違いないこの問いを自分なりに考えた。

(先日、「はなおでんがん」のはなおさんが、自身にとってのYouTubeの意味をnoteに綴っていたのを見て、自分はどうだろうかと考えたところもある。)

収益ゼロ、正直バイトをする方がいくらか得になるように見えるこの活動を続ける訳は、主にこの3つ。

1.教育・教科の知識を深めるため
2.そもそも好きだから
3.コメント欄

1つ目「教育・教科の知識を深めるため」は超真面目な話。
私は大学で教員免許を取るための勉強をしている。
教員免許を取るためには、さまざまな科目の履修や教育実習が必要である。授業の中には、実際に自分で授業をする「模擬授業」をするものもあるが、年に2回すれば良いところである。
正直、それだけでは足りないと思う。

私は「YouTubeに上げる」ということを目標にして、1つ1つの動画の内容について、教科書や他の書籍、ウェブサイトに目を通し、教材研究を行っている。
自分が学習する側だったときには気づかなかったつながりや全体の捉え方に気づくことも多い。
大学の授業で学んだことを活かす場としての「YouTube」が1つ目の理由だ。

2つ目は言うまでもなく「そもそも好きだから」。
先日、Twitterでも紹介したが、私は中学高校のときからWordでまとめや問題集を作っていた。ものによっては友達にもあげていた。いわば趣味のようなものだったのである。

大学に入って、YouTubeで似たようなことをすると、やっぱり楽しい。資料作成やまとめが好きなんだと思う。
数字で結果があらわれるYouTubeの世界で、自分が楽しくないとこんな活動は続けられない。

3つ目は「コメント欄」。
始めた頃は再生数も振るわず、コメントが付くこともほとんどなかったが、化学基礎の試験前チェック動画をはじめ、中学理科など、特定の動画に何個かコメントが付くようになった。
いくら再生数が増えようと、その向こう側の視聴者の様子が見えないことには、なかなか視聴者の存在を意識することは難しい。
また、リクエストも届くようになった。
自分がYouTubeを続けられる限りは、自分の動画を活用してくれている視聴者のみなさんの期待に応えたい。

実際のところ、このままいつまでもYouTubeを続けられるかは分からない。収益化して、YouTuberを職業にできるのは一握りである。

それでも、私は今日も動画を作る。

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