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欲しくても今はまだ買えないAirPods4
AirPods4が欲しくてたまらない。しかし、どうにも踏み切れない理由がある。それは、カバーがまだ出揃っていないということだ。Apple純正は無論サードパーティ製ですら目ぼしいカバーが見つからない。そんな状態で買ってしまったら、あの美しいAirPods4がすぐに傷だらけになってしまうのではないかという恐れが、どうしても拭いきれない。
Apple Storeで試聴したとき、音質も、ノイズキャンセリングも、デザインも機能もすべてに惚れ込んだ。これ以上ないほど理想的なイヤホンだった。しかし、現実は厳しい。カバーがないことで、今すぐ購入するかどうかをためらっている自分がいる。
特に、今使っているAirPods Proの存在が、このジレンマをさらに強くしている。AirPods Proは技術的には素晴らしい。音質はもちろん、ノイズキャンセリングに関しても最高レベルだ。でも、自分にはカナル型がどうしても合わない。耳に押し込むたびに違和感が募り、ひどいときには耳鼻科を受診するほど。あの圧迫感が長時間続くのは本当に辛い。どんなに音が良くても、使っていて苦痛を感じるデバイスは、やはり日常で使い続けるのは難しい。
だからこそ、インナーイヤー型のAirPods4に対する期待が膨らむ。耳に圧迫感なく、軽く装着できるインナーイヤー型なら、あの苦しみから解放されるだろう。ノイズキャンセリングに関しては、Proほど強力ではないかもしれないが、それでも十分に外の雑音を消してくれるだろうし、何よりも快適に長時間使えるのが大きな魅力だ。
確かに、AirPods Proの方が音質もノイズキャンセリングも優れているとわかっている。それでも、自分にとって重要なのは、「どれだけ快適に使い続けられるか」ということだ。インナーイヤー型のフィット感は、技術的なスペック以上に、日常での使用において絶大な価値を持っている。
この文章を書いている最中にも、AirPods Proを売り払って、すぐにでもAirPods4を手に入れたいという誘惑が頭をよぎる。カバーがなくても、今すぐに購入してしまおうか、と。だが、その先の未来を考えると、すぐに後悔する自分が見えてしまう。カバンやポケットに無造作に入れてしまったAirPods4に傷がついて、ため息をつく姿が鮮明に浮かぶのだ。
それでも、このジレンマにいつまで耐えられるかは自分にもわからない。AirPods4の魅力があまりにも強すぎて、つい手を伸ばしてしまう日が来るかもしれない。納得のいくカバーが出揃うそのときまで、理性がどこまで耐えてくれるか…それが今の最大の課題だ。